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パタゴニア藤倉氏に学ぶ、持続可能なブランドづくり。85%の企業が失敗する理由。

今、地方で必要とされている起業家人財。各地域では、地域の資源を活用し、地域の課題を解決するためにチャレンジする人財を発掘・育成する取り組みが行われている。しかし、継続的に起業家が生まれ育つ、持続可能なエコシステムをつくりあげている事例は少ない。

宮崎県の北東部に位置する日向市。温暖な気候、美しい海と山が広がる自然豊かな地域で行われている起業家育成塾では、過去2年間で多くの起業家が育ち、受講生が主体的に行動を続け、メディアにも数多く取り上げられている。

それが、稼ぐ起業家育成塾『日向ドラゴンアカデミー』だ。

今年度の3回目となる今回の講座は、パタゴニア日本支社を設立された藤倉克己さんを講師にお招きして開催された。

誰にも負けない「強み」を持て

講座の中で、藤倉さんは「自社の強みを持ち続けること」の重要性を終始口にされていた。

パタゴニアは『健全なビジネス(利益)』『社員』『顧客』『地域社会』『自然』を “5つの責任” として掲げている。その上で、藤倉さんは次のように話す。

パタゴニアでは、ハイブリットカー購入補助金やソーラーパネルの活用などで環境に配慮したり、ショップ敷地内の公園でお客様や近隣の方にくつろいでもらったりと様々な取り組みをしています。

しかし、それが初めからあったわけではありません。いきなり業績が伸びたわけでもありませんし、当初はとにかく売り上げをあげることを考えていました。

そんな中でもパタゴニアがブレなかったコンセプトは「仲間の命を守れる製品を作る」ということです。

確固たるコンセプトを柱に、製品力に自信を持ち事業展開を進めてきた同社。業績が伸びていく中で“5つの責任”は、新たな付加価値として後から生まれてきた。社会的な利益を創るには、まずは “誰にも負けない強み” を持つことが重要なのだ。

女性の力が充分に発揮できる環境づくり

パタゴニアが今日まで業績を伸ばし続けてきた理由について、講座内で藤倉さんが強く発信していたキーワードがある。それは『女性の力』だ。

女性の細かな気づきやコミュニケーション能力は、男性より優れている部分が多いと思います。日本では女性社員がコミュニケーションの取れる場所というと給湯室や化粧室。そんな環境にしている日本の現状にも疑問を感じます。

パタゴニアでは、女性が積極的にコミュニケーションを取り合い、子育ての話なども大切なことだと考えています。そこから生まれる改善案などにより、社内環境が良くなったという事実もあるのです。

実際、パタゴニアに在籍する全社員の8割ほどは女性だ。女性の持つ力を充分に発揮できる環境づくりが、パタゴニアを大きく成長させた要因の一つと言っても過言では無い。

「どうしたら自分がもっと働きやすい職場になるのか?」社員同士が自発的に意見を発信し合い、上司に要望を伝えていく。女性の力は社会にもっと必要です。だからこそ、女性が活躍できる場が日本にもっと増えていくことを願います。

『プランB』の必要性

「とにかく頭の中でビジネスモデルを練り、失敗を繰り返しなさい。」と話す藤倉さん。講座内で出た、印象的なフレーズがあった。それは『プランB』の必要性だ。

『プランA』は、とにかく自信のあるビジネスモデルです。ですが、プランAを企画書にまとめ提案しても通らない場合があります。その時には「ダメだったら終わり」ではなく、すぐに『プランB』を提出できるように準備しておきましょう。なぜなら、案外プランBの方が採用される場合も多いからです。

プランBがプランAより良くなる理由があります。それは、プランAがダメでプランBを提出する時には、プランAの失敗が間違いなくプランBに活かされるから。失敗から生まれるビジネスモデルは、失敗の数を重ねるごとに研ぎ澄まされて、良いプランへと進化していきます。

だから、たくさん失敗してください。頭の中で失敗するのはタダですし、練らないで行動してもうまくいきませんしね。

付加価値こそビジネスの原点

女性を中心とした多くの仲間と構築してきたビジネスモデルや社内の仕組み。藤倉さんは『社会から求められるビジネスモデル』に必要なことについて、こう話す。

ビジネスモデルを聞いていると、どうしても「どういうサービスか?」という考えが先行してしまい、押し売り感が出てしまう場合が多いのです。そうなってくるとお客さんは離れていきます。

そこで重要なのが「どんな付加価値があるのか?」ということ。パタゴニアの場合は、製品力。いざという時に、仲間の命を守れる製品力です。

それが、ビジネスの原点と言えます。皆さんにとっての付加価値は何かを考え、相手に「あなたの強みは何ですか?」と質問された時に即答できる準備をしましょう。その際の『話し方』は重要です。相手に伝わる話し方が基本になるので、自宅で何度も練習し、自分のものにしましょう。

85%の企業が失敗する理由

一方では、ビジネスモデルがしっかりしたものであっても失敗する企業は少なくないと、藤倉さんは話す。

うまくいかない会社の85%は、マネジメントに問題があります。実際に社内を見てみると、経営者や社員たちの関係性がよくありません。

やはり、何と言っても働く人が重要です。社内環境を整え、社員と積極的なコミュニケーションをとっていくことが、会社の成長には必要不可欠になります。会話ではなく『自分が働く会社』のこと、そして『相手のこと』について“対話”をしてください。

事例から学び、ビジネスモデルを構築する

今回の講座は、前半が誰でも参加可能な公開講座、後半は日向ドラゴンアカデミーの受講生限定の時間となった。後半1時間は受講生だけが部屋に残り、現在抱えてる問題を藤倉さんに投げかけ、アドバイスをもらう質疑応答の時間となり、受講生からの質問が飛び交った。

講座や質疑応答で見つけた活路や、新たなに感じた課題をこれからのビジネスに活かすことで、より研ぎ澄まされたビジネスモデルが構築されていくだろう。

宮崎県内ではサーフィンの町として知られる日向市。この地では、多くの起業家が日向ドラゴンアカデミーを通して、経営力と人間力を磨き続けている。

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