世界保健機関(WHO)は、高齢化に対応したまちづくりの考え方を推進しています。
それが、エイジフレンドリーシティ。
日本国内で唯一、エイジフレンドリーシティに本腰を入れているのが、秋田県秋田市です。
エイジフレンドリーシティを目指す秋田市
秋田市では、秋田市総合計画「県都あきた『成長』プラン」の中で、「エイジフレンドリーシティの実現」を成長戦略のひとつに位置づけています。
効果的かつ継続的な取組を実現するため、2011年(平成23年)12月から、WHOエイジフレンドリーシティグローバルネットワークに参加しています。
□出典:秋田市 – 長寿福祉課
秋田県は、超高齢化社会を先駆的に突き進んでいます。
秋田市の発表によると、2025年には約3人に1人が高齢者(65歳以上)になると言われています。
高齢者と言っても、健康状態や家庭環境は様々。秋田市の成長戦略を考える上で、「高齢者に優しい都市」を創り上げることは、決して無視できない要件なのです。
高齢者に優しい都市:エイジフレンドリーシティ
高齢化と都市化はともに世界的な傾向であり、21世紀を方向づける上で大きな影響をもたらします。都市が発展するのに伴い、60歳以上の住民の割合も増加しています。高齢者は、家庭や地域社会、経済活動などにおいて、重要な貢献を果たしています。
□出典:WHO
秋田県全体の超高齢化の流れを受け、秋田市は「WHOエイジフレンドリーシティグローバルネットワーク」に参加しています。日本国内では、秋田市が唯一の参加都市です。(平成24年6月現在)
エイジフレンドリーシティへの取り組みは、宣言して終わりではありません。
1:計画段階(1〜2年目)
2:実施段階(3〜5年目)
3:評価段階(3〜5年目)
4:改善(5年サイクル)
このようなPDCAサイクルを継続的に繰り返すことで、高齢者に優しい都市を実現する取り組みです。
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最後に:参加型のまちづくり
エイジフレンドリーシティへの取り組みは、行政の力だけでは実現できません。市民自身の力が必要になります。
秋田市の場合でも、市民有志らでつくる「エイジフレンドリーあきた市民の会」などと共同で、地域づくりに取り組んでいます。
次世代に誇れる未来をつくるため、力を合わせて挑戦を続けましょう。