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韓国で大躍進する地域密着のリサイクル店の成功の秘訣 | 韓国

韓国で大躍進する地域密着のリサイクル店の成功の秘訣 | 韓国

    CATEGORY: AREA:地域活性化の海外事例

韓国でリサイクルチェーン店を展開する社会的企業の[Beautiful Store]は、店舗数も100店舗を超えて、売り上げも順調に伸ばしている優良な社会的企業だ。



地域に密着し、不用品を買い取ったり、寄付という形で受け入れて、必要な人に販売する。所得が低い地域に出店するだけではなく、富裕層が多いエリアにも出店している。以外にも富裕層エリアが一番の売り上げを達成している。そして、地域密着のリサイクル店の成功の秘訣は、いかにたくさんの不用品を寄付してもらうかどうかにかかっているそうだ。
寄付しやすい環境:理念を伝える

では、どうすれば、お客は、寄付をしてくれるようになるのだろうか?もっとも大切なことは、理念だ。Beautiful Storeが存在する社会的意義と地域への還元をわかりやすい形で伝えて、受け入れてもらうことが重要だ。
リサイクル用品のワークショップも開催している。
そのような理念を若い層から高齢者まで幅広く認知してもらうためにも、Beautiful Storeは、ロゴ、パンフレット、店舗、事務所の中までも古めかしい汚いというイメージは、まったくなく細かい部分までブランドイメージを戦略的に行っている。一部の店舗では、カフェを併設しており若い人でも、リサイクル店とは思わずに入ってみようかなと思えるくらいオシャレで老若男女に受け入れられるだ。

寄付をする2つの欲求
不用品のソファから作られたペンケース
このようにブランディングを戦略的に行い、「入ってきてくれた」お客に、理念を伝え、結果として、寄付してもらうためには、どうすればよいだろうか?寄付者の欲求には、大きく分けて2つあるとプレゼンターで広報手順のキム・ジェチュンさんは、言います。

1、社会的に正しい仕事である。環境に優しい仕事に参加できる欲求。
2、自分の家の不用品を処分する

1つの欲求を顕在化するために、寄付をしてくれたお客には、お店から寄付の証明書を発行する。現在韓国には、寄付控除などはないが、必要なプロセスをとることで個人的な税金の還元があります。
2つの欲求については、不用品は、すべて受け入れるという体制をとっているため、お客としては、「もらってくれるかな?」という不安や心配のプロセスを省いて寄付することができる。

受け取った寄付については、全部売るというスタンスだ。国内で売れないものは、その他の国で販売をする。さらに売れないければ、ゴミを買い取っているお店や人に売るというスタンスを徹底している。この徹底さにこそBeautiful Storeの強みがあると思う。

Think Global~韓国から世界的なNGOへ育てる

Beautiful Storeは、一般企業を退職してきた人も多く、NPOと一般企業の2つの文化が混ざり合いバランスがとれた文化が育ってきている。
将来的なビジョンとしては、国内外の優良なリサイクル店をベンチマークとし、地域に根差した社会的企業としての側面とリサイクル店という専門性を備え、さらには、新しい共益事業を展開する世界的なNGOに育てていくとキム氏は、語る。その表情には、3年後、10年後のビジョンの明確さと自信に満ち溢れていた。