小正月の行事として全国的に行われる “どんど焼き”。日本国内だけでもその呼び名は様々あり、海外でも行われている行事のようです。
日本の国民的行事 “どんど焼き”
日本全国47都道府県で集落ごとに行われる “どんど焼き”。竹や藁などで作った小屋ややぐらを燃やし、その火で門松などの正月飾りや前年に飾っただるまなどを炊き上げます。
その火に家族の1年の健康や家内安全、農作物の豊作、商売繁盛などを祈る行事としても知られ、小正月の行事として全国的に1月14日から15日にかけて、また七日正月として6日または7日に行われてきました。
地域によって様々な呼び名! その種類は全国で30以上
NPO法人地域資料デジタル化研究会の調査によると、ほぼ全国的に “どんど焼き”と呼ばれていますがその呼び名は地域によって様々。
京都、近畿、北陸周辺では「左義長」、関西では「とんど焼き」、東北では「さいのかみ」、長野・山梨では「道祖神祭」。九州では「鬼火焚き」や「ほんけんぎょう」などと呼ばれており、全国に30種類以上の呼び名がありました。
世界的行事!? 海外にもある “どんど焼き”
スウェーデンのヴァルプルギスの夜 Stefan Holm / Shutterstock.com
日本の国民的行事として知られるどんど焼きですが、韓国でも旧暦の1月15日に小正月の行事として日本と同じように「タルジプ焼き」が行われています。
また、中欧や北欧の行事「ヴァルプルギスの夜」において、スウェーデンでは迎春の火送り行事「Valborg (ヴァルボリ) 焼き」が行われており、日本のどんど焼きと同じ光景が見られます。
日本やアジア、ヨーロッパで見られるどんど焼き行事は、世界的な民衆行事と考えられるのだそうです。
参照元:NPO法人地域資料デジタル化研究会 小正月行事「どんど焼き」の全国(世界)調査集計