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前野隆司氏の講演ワークショップ。幸福学を地方創生に活かす。

前野隆司氏の講演ワークショップ。幸福学を地方創生に活かす。

    CATEGORY: AREA:宮崎県

幸福学の研究で著名な慶應義塾大学の前野隆司教授と幸せまちづくりと題して、イベントを開催した。

ゴールデンウィーク初日にも関わらず、九州各県から約50名が参加。本気で地域をよくしたい、幸福学を勉強して地域づくりに活かしたいと思いのある参加者が集まった。

幸福の4因子とは?

この講座では、前野教授が提唱する「幸福の4因子」を地方で起業家育成に活用し、ワクワク起業家を生み出すこと。前野教授の幸福の4因子は、

1.やってみよう
2.ありがとう
3.なんとかなる
4.あなたらしく

の4因子で、そのうちの最も大事と言っても過言ではない、第一因「やってみよう」を深掘りするために、ワークショップを行った。

起業家にとって「ワクワクの源泉」をみつけることは非常に重要

地方であれ都市であれ、起業をするのは簡単でも事業を継続することは非常に難しい。なぜならチャレンジの過程で多くの困難にぶち当たるからだ。

そんな時に重要なことが「なぜやるのか?」自分の中のワクワクの源泉にふれることだ。どんなに辛いことがあっても、そのワクワクを思い出せば、またなんとかやり直すきっかけができる。

ワクワクを見つける方法は、過去ー現在の振り返り。

講座の後は、90分のワークショップを実施。島ごとにわかれてワークショップを行った最初のワークショップは、

1,過去ー現在までの人生を棚降りして、「成し遂げたこと」「成功体験」などを書き出す

この際、参加者から時間軸ではなく、カテゴリー(小学、中学、高校、大学、就職)でわけるという面白い提案があった。

時間軸を掘り下げた後は、ターニングポイントを見出す。

僕の場合は、物質や承認欲求に満たされていた東京での勤務時代と比べて、震災がおきて、地位や名誉にこだわらず、非地位財=ソーシャルビジネスにコミットしようとおもった点が一つの転機だった。

最後に未来、天命について考える。

ワークショップでは、自分が将来進みたい方向ややりたいことを書き出す。この最後を書いた時点でイノベーティブな事がおきる。

1,棚卸し
2,ターニングポイント
3,未来をみる

ゼニーとエミーの生活の実現と書いていた自分が、「日本でワクワク起業家の創出する」利他の気持ちに変化したことで、自分が本当にわくわくすることへの曇りが晴れてくる。実際に参加者も2のターニングポイントをきっかけに、どんどんと表情がかわった事が印象的だった。

最後に、ワクワクやりたいことを書いて、みんなで記念撮影を実施。自分自身が棚卸しができ情報が整理されてストンと落ちた1日になった。

ワクワクを見つけるのは難しい


実際にワクワクはむずかしい。

その理由は、どうして利己がでてくるからだ、しかし、整った場所で、物事を客観的に素直に見ることでワクワクが見つかる可能性は高まる。7割以上の人がワクワクを活かして起業したいと回答してくれた。それは以下の瞬間だったようだ。

1,自分の苦労や知っていることを若い人にシェアしたとき
2,自分がやっていきたい事がすべてワクワクになる心構えを知ったとき
3,これからの目標とやることが分かった時
4,人の為に自分のもっている力を発揮できた時

などがあげられる。

人は変わる。確実に。自分の中のワクワク棚卸しワークショップを通じて、自分のやりたいことを実行すればそうなるのだ、間違いない。今日の学びを、地方での起業家育成に活かしていきたい。