仙台市に移住し、会社の本社がある秋田とクライアントがいる東京の多拠点生活を始めて、約2年半になろうとしている。
仙台の中心部から少し離れた場所に住み、非常に快適な日常を過ごしているが、1点だけ改善を望むことがある。それが、道路の渋滞だ。
高速を降りて仙台中心部へ続く自動車専用道路「仙台西道路」から、中心部を東西にはしる「広瀬通」の渋滞がひどい。特に朝のラッシュ時は、なかなか車が進まない。
意外に思うかもしれないが、地方であっても朝のラッシュ時に渋滞する道路は存在する。10万人規模の都市ではあまり無いが、30万人規模になると十分あり得る。
起業家・ビジネスパーソンにとって、時間は貴重なリソースだ。イライラせずに時間を生産的・有効的に使う方法について、周囲の起業家に聞いてみた。
地方の起業家がオススメする通勤時間の過ごし方
人口100万人を超える仙台市のように地下鉄が整備されている地域では、車をあまり使用しない人たちもいるようだ。
ただ今回は、地方の多くの人たちがそうであるように、車での移動・通勤を想定して、オススメの過ごし方をご紹介したい。
原則、運転中は運転に集中すべき。視覚からは情報を得られないため、音に関することに絞ってお伝えする。
オーディオブックで知識を深める
知人の起業家にオススメされた過ごし方は、オーディオブックを聴くことだ。
「耳で聴く本」として、今注目が集まっている、オーディオブック。作品ごとに購入できるiTunesや月額1500円でAmazonが提供する「audible(オーディブル)」などのサービスを利用することで、運転しながらでも知識を深め、学びを得られる。
先月、オーディオブック配信サービス「FeBe」がリリースから10年を経て、「audiobook.jp」として生まれ変わった。1万点のオーディオブックが月額750円で聴き放題となり、話題となっていた。これを機に、私も利用を始めてみた。
歌ってストレス解消
民家が少ない田舎を運転する特権として、よほどの大音量にしたり、重低音を響かせたりしない限り、車の中で歌を聞いて、大声で歌っても他人に迷惑はかからない。
好きなアーティストの曲を聞きながら思いっきり歌うと、良いストレス解消になる。信号待ちさえ気を付ければ、車の中で行う1人カラオケはとてもスッキリする。
また、歌わないまでも、気持ちが高まる音楽、あるいは逆にリラックスできる音楽を聞いて会社へ行くことで、より良い状態で仕事に向き合える。
英会話を習得する
地方の起業家・ビジネスパーソンが、今後のビジネスのために習得したいと考えているものの1つとして英会話が挙げられる。
宣伝でよく見る教材や本屋でCD付きの書籍を購入するのも良いが、私のオススメは海外のラジオやニュースを聴くことだ。
留学した経験をシェアすると、日本人が英語を話そうと考えた場合、大きな課題となるのは「耳」だ。日本語に慣れている日本人の耳は、言語として捉える音の領域が、英語の音の領域より狭い。まずは、耳を英語の音の領域に慣れさせることが大切だ。
地方の課題は生産性の低さ
「急ぎ過ぎていない」というのは、地方での暮らしにおいて良い点であると同時に、それに慣れ過ぎると、生産性や成長意欲の低下に繋がりかねない。
私は、地方であっても、新しいことに挑戦する起業家やビジネスパーソンを目指すならば、生産性を意識し、成長し続けることが大切だと考えている。
渋滞に文句を言い、イライラして仕事を行うぐらいなら、その時間をどうすれば有効的に活用できるかを考えた方が良い。
課題と向き合い、それを解決するためのアクションを積み重ねる基本姿勢は、地方の起業家・ビジネスパーソンが、ビジネスで成功できるかどうかの重要なポイントだ。