東京から電車で約2時間。地図でみるとかなり遠いが、実際に体感してみると新宿から一本、意外と近い、長野県塩尻市
かつては、交通のハブとして栄え、宿場町が、数多く残る。最近では、EPOSON工場の拡大や塩尻ワインとしても知名度をあげている。
今回は、飛び出す公務員としても活躍する元ナンパ師の公務員山田崇さんに誘っていただいて塩尻市の行政の方々にお話を聞いてきた。そこで見聞きしたのは、決して表には、でてこないが、街を支える熱い公務員の方々だった
バブル崩壊後。公務員として「どうあるべき」なのかを考え始めた古畑さん
お話を聞いたのは、塩尻市役所の古畑さん。塩尻市役所に勤め、山田崇さんらの会合に参加することによって、地域づくりを現場からも支える今回のこの塩尻視察のきっかけを作ってくださったのが、この古畑さん。何度もラブコールを送っていただいて、その情熱に感動した。
バブル時代の地域も経験してきた古畑さん。バブル時代は、いわば不動産バブル。誰もがこれからも良くなり続けると思っていた矢先のバブル崩壊。物や金ではなく、本質的な住民目線の地域づくりの重要性を感じたいう。
公務員2.0とは?
古畑さんとの話で印象に残ったのは、公務員2.0の話。これからAIやロボットが進化していく中で、役場の中での代替可能な作業は、どんどんAIやロボットにかえられて公務員の数は、自然と減っていく可能性が高い。
そんな中で公務員は、地域づくりを担う上で、どうあるべきなのか?を考えているという。
なんでもこなせる「役場の人」ではなく、この仕事なら「古畑さん」
その一つの答えとしては、俗に言う「役場の人」と紹介されるのではなく、「古畑さん」と認知されるようになるということ。これはどういうことかというと、「なんでも相談できる人ではなく、この案件ならば、古畑さんに相談しよう」という存在になるということだ。すなわち専門性や特徴が大事になることとも言い換えられる。
「公務員は「何をするのか」ではなく「地域に対してどうあるべきなのか」をつねに考えながら、行動し続ける事が大事」
と古畑さんは言います。
繰り返すが、誰でもできる仕事はAIやロボットに変わっていく、時代の変化に対応できる公務員の存在が地域に不可欠になってくるのだ。
公務員2.0は、マインドフルネス的「DOING」ではく「BEING」
「何をするのか?」という「DOING」では、時代の変化に対応できないし、AIやロボットで、作業的なことで対応できる。だからこそ、常に今この瞬間に集中して、「どうあるべきなのか?」という「BEING」が重要であると、今回古畑さんとお話をさせていただいて学んだ。
個人的には、AIやロボットが台頭して、作業的な仕事がなくなり、クリエイティブで楽しい仕事に集中できることはとても良いことだと思う。
とはいえ仕事がなくなっては困る。そこをマスメディアが煽っているわけだが、仕事がなくなったらなくなったで、ベーシックインカムが充実したり、働き方改革がすすんだり時代の変化にあわせて社会は順応していくはずだ。
これからは、誰がなんといおうと「個」の時代になる
一人ひとりが生まれ持った個性を発揮して、地域や社会に役に立つことをしていく。その真実に、公務員だからとか会社員だからとかは関係ない。
AIロボットが対応する時代からこそ、我々人類は、いまこの瞬間に集中して、最高にクリエイティブな人生を生きるのだ