長野県北部、野尻湖の湖畔に佇むゲストハウスがあります。
その名は、LAMP。
1975年に創業したアウトドアスクールの宿泊施設を改装し、2014年春にオープンしたゲストハウスです。
IT業界から、ゲストハウスの支配人に
支配人をしているのは、堀田樹さんです。
Web製作の世界から、ある日突然ゲストハウスの支配人になることになったエピソードは有名。
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オープンし、1年を迎えるLAMPについて、堀田さんに話を伺いました。
町自体も活性化している
—1年を振り返るとどのような感想をお持ちですか
めっちゃ大変でした。
今はやっと、少しずつ自分が今はホールに立たなくてもまわるようになってきました。
ここが、少しずつ良い感じになってきたからこそ、この地域に来る人を増やさないといけないと思っています。
地域の人も良いですし、何もないからこそ、何でもできる可能性を感じています。
課題は飲食店が少ないこと
お陰様で、売上も利益も伸びている状態です。
このあたりには、宿泊施設はありますが、料理を出せる飲食店が少なかったんです。
ぼくらが頑張っているからかはわかりませんが、この1年くらいで飲食店が2軒増えました。
町自体が活気づきそうだと思っています。
LAMPが目指してきた姿とは?
—もともと、どのような思いで始められたのですか
もともとは、「旅人」と「アウトドアしている人」と「地元の人」が集まる場所をイメージしてきました。
今はだんだんとそういう景色になってきたなと思いますね。
田舎でやれるモデルを作る
LAMPは、少し特殊なんです。
ゲストハウスと、アウトドアスクールと、飲食店をやっているのですが、同じような形態はほぼありません。
田舎でやったらうまくいくというモデルケースを作りたいんですよね。
ポートランドにも似ている風土がある
「あそこに行けば、楽しい人と出会える」ってなれるといいなと思っています。
ポートランドの記事を見たりして参考にしているんですけど、けっこう似ているんですよね。
環境的なところや、人的なところとか。
もっと飲食店などが増えていくと、もっと良い感じになるんじゃないかと思います。
ポテンシャルを高める人が集うところ
例えば、自分でものづくりをしている人たちなどが来て、ここで商売ができるとか、そういう状態になるように突き抜けないといけないと思います。
町の可能性がいろいろと見えてきているからこそ、ポテンシャルを高める人に集まってほしいですね。
「気にせず」場所を育てていくことに決める
—地域の方々との関係性は作れているのですか?
地域の人達との関係性は作れていると思います。
でも、地域のしがらみは気にしないようにしています。
伝わらなかったら「後でいっか」と思って、いろいろ言ってくる人がいたとしても気にせずに、自分たちがやりたいことをやっていこうと決めています。
尋ねられたら、答えるくらいがちょうどいい
町に入ってどうこうということは考えていません。
気にせずに、この場所を育てていって、それで成果が上がって、やり方を尋ねられたりしたら、伝えるというのでいいのかなと思っています。
興味をもってもらって、向こうから話しかけてもらえばいいと思いますね。
今年はもっと頑張りたい
—県外からも多いのですか
宿泊は県外の方が多いですね。
月に200人くらいが宿泊して、50人くらいがアウトドアできて、宴会とかで100人くらい。
食事も合わせると、LAMPに来てくださる方は、毎月800人から1000人ですね。
シーズンとなる夏場は、2000人くらいになりますね。
ここにあるコンテンツで持続できる仕組みを作る
スタッフが増えたこともあり、今年はもっとがんばらないといけません。
ここにあるコンテンツで、持続できる仕組みを作っていきたいと考えています。
予約サイトの登録や、飲食店の質の向上など、当たり前のこともやっていきたいと思います。
カッコ良くて面白い場にしていきたい

堀田さんが淹れるコーヒーは大人気メニューのひとつ
使いやすさと、楽しさを両立させて、「かっこよくもあるし、面白い」という場にしていきたいですね。
地域の文化としても育てばもっと良いです。
町の人も、もっと来やすい状態にできれば良いですね。
場を育てる一年に
カッコ良さで突き抜けるんじゃなくて、ちゃんと面白さも兼ね備えていく。
そんな場を育てることに力を入れていきます。
都会で疲れている方、一度来てみませんか。
食べて、飲んで、景色をみて、癒やされますよ!