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観光先で、外国人旅行客を見かけることが多くなったと思いませんか。
2020年の東京オリンピックを見据え、毎年訪日外国人の数は増えており、日本への注目度が高まっていることがわかります。
訪日外国人数は2017年に2869万人。増え続ける観光需要
数字データを見てみると、2017年に日本を訪れた外国人の数は、2869万人となっており、統計を発表しているJNTOが統計を取り始めた1964年以降、最多となっています。
増加を後押ししているのは、国も積極的に進めている継続的な訪日旅行のプロモーションなど、情報発信であることも指摘されています。
どこの国からが多いかといえば、韓国、中国、台湾、香港の東アジア圏で、訪日外国人数の70%以上も占めています。
3大都市圏以外の地方も注目され始めている
日本を訪れた外国人が向かう先はどこかと言うと、その多くは東京、大阪、京都になっています。
しかし少しずつ上記以外の地域も注目されるようになっており、トリップアドバイザーで高評価を獲得している飛騨高山や、岐阜、広島なども多くの外国人が訪れるようになっています。
日本の地方に行ってみたいというニーズも高まっているという調査もあります。
魅力の伝え方が課題
その際に問題になるのが、どう情報を発信するのかという点でしょう。特に地方の観光に関しては、日本語でも不十分なことが多く、ましてや外国語での発信はほとんどない状況もあります。
10ヶ国語に対応する訪日メディアMATCHA
海外へ向けた情報発信について学ぶのに最適なのは、訪日メディアとして、日本トップクラスの実績を誇るメディア「MATCHA」です。
創業者の青木優さんが2013年に立ち上げ、世界244の国と地域からアクセスされ、月間420万PVを誇ります。
日本の食や行事、観光スポット、そしてSuicaの使い方といった日本を快適に過ごせるようなヒントが掲載されているメディアです。
海外へ向けた情報発信で意識している3つのこと
「MATCHA」は、地方自治体の海外向けPRを一緒に担うことも多く、佐賀県や兵庫県などをはじめとして、訪日サイト作成や、SNSの運用なども手がけています。
その際に、海外へ向けた情報発信で大事なポイントとはどのようなものなのでしょうか。
「大きくポイントは3つある」と青木さんは言います。
1. 日本人の当たり前は当たり前じゃない
「夏といえば風鈴」は日本人ならわかりますが、外国人にはわかりません。コンビニのおにぎりの開け方も同じです。
これは、当たり前だと思っていることこそ、コンテンツになる可能性があるということでしょう。実際に、MATCHAが作成した「おにぎりの開け方」の動画は20万回以上も再生されているといいます。
2. そこにしかない何かを発信する
MATCHAのメディア運営においては、現地取材をとても重視しているといいます。
実際に訪れて、体験し、話を聞く。それを記事として発信するというスタイルで続けており、既に日本語にあるものを多言語で発信するのではなく、外国人が求めていることを取材し、発信するということを重視しているといいます。
3. 外国人パートナーと組む
外国人の気持ちがわかるためには、現地に精通している人が一番わかるということで、MATCHAでは、積極的に編集部に外国籍のメンバーを入れ、外部との連携も盛んだといいます。
自分たちだけの価値観で進めるのではなく、ターゲットとする人達も内側に取り込むことで、より刺さる情報発信に結びつくというわけです。
そこにしかない何かが魅力になる
日本の地方の魅力は、まだまだ発信力が足りていません。例えば、情報発信によって外国人が多く訪れた観光地と言えば、長野県の地獄谷野猿公苑でしょう。
SNSで猿が温泉に入っている姿が伝えられ、一気に海外まで広がっていきました。
このように、何かひとつが伝わると、その地域に行ってみたいという気持ちが喚起され、行動につながるといえます。地方の魅力を発信することは、最初から完璧にはできないかもしれません。
しかし、まずはやってみようと少しずつ実行することで、広がりを見せていく可能性があるでしょう。