21世紀は、「水の世紀」と言われていることをご存知でしょうか。
世界の人口は増加の一途を辿り、飲料水をはじめとする健全な水資源の確保が重要な課題となっています。
バングラデシュという南アジアの国をご存知ですか。
南アジアの発展途上国です。
この地で、安全な水の確保を目的に活動している公益社団法人日本青年会議所(JC)の取り組みがあります。
なぜ日本のJCが活動を行っているのでしょうか。
今回のプロジェクトの責任者である三輪昌輝さんにお話を伺いました。
新しい国際貢献のかたちを実現する
アジア太平洋地域で安全な飲み水にアクセスできない方の数は、2.6億人にものぼります。
その方々に対して、安全な飲み水を普及するための国際協力を行うのが今回実施しているプロジェクトです。
今回始めているのは、バングラデシュのバゲルハット県でのプロジェクトです。
バングラデシュはアジアで最貧国に属しており、インフラの未整備、行政の非能率が課題となっています。
近年では、労働力の豊富さと労働コストの低さに注目し、多国籍企業の進出も著しい地域となっており、日本とも切っても切れないつながりがあります。
今回のプロジェクトはただ単に支援するというだけではなく、現地の方にオーナーシップがあるかたちで実現するという部分が、新しい国際貢献のかたちとなっています。
具体的には、このプロジェクトに関わる一部資金を現地の方にも負担していただき、モノではなく、技術・ノウハウの伝達・教育を主眼においています。
雨水タンクが最も安全な水の調達方法
バングラデシュの名を聞いたことがある方は、国際社会が長い期間支援を行っていることをご存知の方も多いかもしれません。
安全な水を提供するために、国際社会の協力で井戸が掘られていることも知っていらっしゃるかもしれませんね。
しかし、その井戸を掘りすぎたために、本来混ざらないはずの地中の毒物(ヒ素)が溶け出していることを知っていらっしゃる方は少ないのではないでしょうか。
現在、多くのバングラデシュの井戸や池は汚染されてしまっているのです。
そこで、最も安全な飲み水の確保につながるのが、今回私達が実施している雨水を活用する方法です。
雨水タンクを作り、それを現地の人々が安全に運用できる仕組みを作ることで、最大の課題のひとつである飲み水の確保が行えるようになるのです。
今回クラウドファンディングで資金調達をしているのは、この取り組みに関心をもっていただきたいからです。
タンクの製造技術を伝え、現地でタンクを作り、何年も残して、現地で運用できる技術を確立するために必要な資金です。
100万円で、約20個の雨水タンクを作ることができます。
子どもたちの笑顔が続く未来のために
私も現地を訪問したのですが、一番記憶に残っているのは子どもたちの笑顔です。
わーっと寄ってきてくれて、みんな良い笑顔してるんですよ。
この子たちの笑顔を残したいし、多くしていきたいと思っています。
バングラデシュの現地のJCとも連携し、今回のプロジェクトは進めています。
今回は、ひとつの村をモデルにした取り組みですが、成功した後は、横の村に展開し、最終的にはバングラデシュ全域に展開できることを目指しています。
このプロジェクトに興味を持っていただき、応援いただけますと幸いです。