PR for 地域を変えるビジネス創造講座
都内在住者の4割の方々が地方への移住を検討しているという調査結果があるように、いま東京から地方へという人の動きが少しずつ生まれています。
大手料理教室を運営する会社で、広報や新規事業開発に従事し、そのご独立。
現在は、宮崎県新富町の地域商社・一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(通称: こゆ財団)の広報を務める小野茜さんも、地方で暮らす選択をした1人。
なぜ移住を決意したのか。
その理由を、東京で開催されている連続講座「地域を変えるビジネス創造講座」で語りました。
仕事に全力の日々で得られるもの
「とにかく仕事が好きで、やりがいもあって、全力でした」と、会社員時代を振り返る小野さん。
東京丸の内にオフィスがあったことから、仕事がしやすいようにと近くに住まいを借り、昼夜関係なく働き、無茶なことも沢山したのだそう。
しかし会社に所属して活躍するということに、立ち止まる瞬間がやってきました。
「幸せってなんだっけ?」という問い
全力で仕事に打ち込んできた小野さんでしたが、ふとまわりを見渡すと、友人たちは結婚して子育てをしていたり、会社内では若手の社員が増え、どんどん活躍をしだしていました。
「私は何を頑張っていたんだけっけ」と、そんな思いを抱くことが多くなったのだそうです。そしていつも至るのが、「幸せってなんだっけ?」という疑問でした。
そんな小野さんの目に美しく魅力的に映ったのが、出張で訪れる地方の景色や、人の姿でした。
時間と人に追われる普段の生活から切り離れされる開放感が心地良かったんです。限られた人生を、もっと自由に生きていたいという思いになったんです。
背中を押す存在
「移住しても良いかも」と思った小野さんの前にあったのは、仕事で訪れて、ここ良いかもと思える地方でした。その中でなぜ宮崎県新富町だったのかといえば、人の魅力に引かれたから。
仕事で訪れた新富町で、まちづくりに従事するこゆ財団と触れる中で、地域の内と外をつなげる役割と、ここにいれば人とつながっていけるという感覚が後押しになったと語ります。
移住して仕事をしようと決意した3つの理由
東京でバリバリと活躍していた小野さんが、なぜ移住を決意したのか。その理由は3つあると、小野さんは言います。
1. 東京よりも地方に可能性がある
*小野さんがプロデュースしたパン教室
このまま東京にいて大丈夫なのかという危機感はありました。特に2020年に向けて盛り上がっている中で、どこか根拠がない盛り上がりのような気もして。その後、がくんと落ちるんじゃないか、という思いもしています。
そんなときに地方を見ると、まだまだ手付かずの部分があったり、本当に価値になる源石があリ、可能性はこちらの方があるのではないかと感じました。
2. 暮らしの充実
実は引っ越しも考えていたという小野さん。少し広い部屋に住んだりして、と考えていたところだったのだそう。その根底にあるのは、人間らしい生活がしたいという思いだったといいます。
家でゆっくりごはんをつくって、食べてというような当たり前だけど、充実した生活がしたいと思いました。それが地方だと当たり前にできそうで。環境も人も食も、暮らしが充実する要素があるんです。
3. 場所を選ばない時代
仕事ができるというのも大事な要素のひとつ。東京の仕事も、モバイルワークでどこでもできるということを、海外も含めて全国を飛び回る中で体感していたという小野さん。
その上で、自分のスキルを活かして活躍できる場として地方というフィールドを見つめたのだそう。
必要とされ、貢献もできる。そんな関係が、東京ではなく地方だからこそ、自信をもって築けるといいます。
移住先が自分の感覚に合うかどうか
最後に移住を後押ししたのは、地域の人だったといいます。こゆ財団のイベントに参加し、スタッフの方や街の方と触れ合う中で、寛容でやる気に満ちた人柄に惹かれたのが大きかったのだとか。
そして現状を知れば知るほど、まだまだ伸びしろと、可能性があり、そこに自分のスキルが貢献できると感じているといいます。
これはつまり、小野さん自身が希望していた、バリバリ仕事をしていきたいという思いと、暮らしの充実の両立が叶う環境がそこにあったからだといえるでしょう。
大切なのは、地方を知ることかも
小野さんのように、複数の仕事を行ってトータルで収入を維持するということや、リモート中心の働き方は真似ができないということもあるかもしれません。
しかし大事なのは、地方を訪れて、自分の思いを叶えたという、その叶え方と行動にあるのではないでしょうか。無理だではなくて、ここで暮らして働くことはできないかと思える場所を見つけること、そして何とかする方法を見つけること。
そんな、自分の希望を叶える移住も増えていくと、暮らしやすい社会につながるはずです。