
綾町の研修で農家の魅力を語る梶山さん
「有機農業発祥の町」として知られている宮崎県綾町から、農業の課題を解決する取り組みが始まっています。
それは、「B級品」の販路開拓。
B級品とは、傷が付いたり、規定サイズよりも、大きすぎたり小さすぎたりする規格外品のことです。
人生一度きり。できることをやる

農家さんの元を毎日訪問し、話をしている。
「B級品は、販路もなく、加工用にも著しく価格が低い状態です」と語るのは、宮崎県綾町で農家さんの販路開拓などをサポートする梶山剛さん。
綾町に移住し、農家さんを触れ合う中で、ときに兄弟のように、ときに親子のように接してくれる農家さんと交流するうちに、自分の使命に目覚めたといいます。
大好きな農家さんが困っている。その状況を、農家ではない自分だから解決できるかもしれない。そう思って行動を始めました。
人生一度切り。まずは、やってみようと動き出しました。
「農家さんが好き」が原動力
原動力は、シンプルです。
「農家さんが好きという気持ちだけかもしれません」と梶山さんは笑います。
販路開拓の費用をクラウドファンディングで調達中
B級品の販路開拓の取り組みに向けて、施設の設備などを行う費用を調達しようとクラウドファンディングを行っています。
クラウドファンディングを通じて、既に150人以上の方々に賛同頂いています。
これは一人でやっていては見えていなかった応援の声。この声に応援いただいてがんばれています。
B級品野菜の販路開拓で課題解決

B級品だから、お得にたっぷりの量を届けられる
B級品といえども、味は本物。
有機農業だからこそ、どうしてもB級品はつきものです。
しかし実は、B級品をお得に量も多く提供できるようにすることは、有機野菜の価格は高かったり、量が少ないからという理由で敬遠している方にこそ、喜んでいただけると思っています。
買い手だけではありません。
B級品が、商品として流通するようになれば、農家さんの収入も上がります。
担い手の高齢化や後継者不足など、農業の大きな課題を解決するためには、小さな一歩かもしれません。しかし一歩ずつ、農業の未来を守ることにつながればと思っています。