「日本の田舎とも言える風景に安心します」
こんな声が聞かれる景色が広がっているのが宮崎県綾町です。
総面積の80%を山林が占め、自然豊かな環境の中で、広大な畑が広がっています。
世界が憧れる自然との共生3つの事例
綾町は、「自然と人の共生の町」だと言われています。
人口7000人の町が、なぜ世界から注目される町になっているのでしょうか。
1. 日本最大級の照葉樹林はユネスコエコパーク
綾町を語る上で欠かせないのが、日本最大級と言われる照葉樹林です。
2012年にパリで開催されたユネスコ会議において「ユネスコ エコパーク」に登録されました。
自然との共生を促す条例や、照葉樹林保護の取り組みが評価された結果です。
2. 自然生態系農業で安心・安全の野菜を作る
全国で初めて、自治体によって自然に近い農業が推奨された町でもあります。
「有機農業発祥の町」として全国的に知られる理由です。
綾町産の農産品は、野菜はもちろん牛や豚まで厳しい評価基準を設けられて出荷されています。
3. 現在に技を伝える工芸の町
綾町は、実は工芸の町でもあります。
照葉樹林を活かした草木染めによる染織工芸や、木工芸、良質な土を使った陶芸やガラス工芸まで、幅広く現代の工芸を担う方々が活躍しています。
安心・安全な野菜を届けるサービス続々
40年以上も前から、町全体で有機農業を推進している綾町の食や環境に対する想いに共感しました。
多くの方に、思いと一緒に野菜を届けたい。
と語るのは。綾町の安心・安全な野菜を直販で届けている、野菜のスムージー通販を手がけるベンチャー企業ベジオベジコの田村健登さんです。
綾町の野菜は大人気で、リピーターも多いと言います。
農家さんの魅力を100年後に伝えたい
農家の魅力を伝えることを目指して動き出しているのが、梶山剛さんです。
農産品の販路開拓を行いながら、農家と買い手や子どもが集まれる場を作ろうと奮闘中です。
農家さんの思いを知って野菜を買ったり、食べたりすれば、もっと美味しくなります。
みんなで、農家さんを応援できる町にしたい。
梶山さんは、現在クラウドファンディングに挑戦中です。
農業の魅力を伝える新しい取り組みが、綾町のまちづくりにつながっています。