鳥取県と日本財団が共同で取り組むプロジェクトが始まっています。
日本全体の課題でもあり、鳥取県の課題としても大きな人口減少、高齢化をはじめとする社会課題を解決していこうというもので、「鳥取プロジェクト」と命名されています。
その中の一環で行われている取り組みが、「難病の子どもと家族を支えるプログラム」の整備です。プログラムに関わる人材育成として、約半年かけて座学や県外の現場訪問が行われています。
このプログラムの実現への一環として、難病の子ども達のケアを行う国内施設を先行事例の対象とし、鳥取プロジェクトの一団が訪問しました。
訪れたのは、「TSURUMIこどもホスピス」です。
「こどもホスピス」とは
「こどものホスピス」は、小児がんや重い病気をもったり、障害をもつ子どもとその家族を支える場所です。
子どもだからこそ必要な心のケアと、子どもを支える家族のケアの両方を目指して設立されました。
教育支援、訪問支援、小旅行支援、遺族支援を中心に、病院や在宅医療機関と連携しながら、子どもや、その家族にとって、拠り所となるような場所になるべく、運営されています。
子どもたちの「やりたい」を叶える場所
TSURUMIこどもホスピスには、こどもたちの「やりたい」を叶える環境が整っています。
広く開放的な中庭や、家族で料理ができるキッチン、様々な楽器を実際に触り遊べる音楽室、家族で共に過ごせるお風呂などです。
「ホスピス」と聞くと、医療型のイメージが強くありますが、TSURUMIこどもホスピスのあり方は、この場所を起点に、多様な人々と接点がもてる新しいコミュニティのかたちにより、「日本初のコミュニティ型子どものホスピス」を特徴づけるものとなっています。
運営スタッフの方も、
ここが第二の我が家として、ご家族の方にとって心の拠り所となるような場所にしていきたいと思っています
と語ります。