2016年4月14日に発生した熊本県と大分県を中心とする一連の地震は、多くの被害をもたらしました。
現在でも断続的な余震が続く中で、復興に向けた取り組みや、熊本を応援する取り組みが数多く実施されています。
今、熊本に必要なことは何かということを知りたいと、地域プロデューサーの齋藤潤一さんが被災地を訪れました。
みんな「がんばろう」としています
「企業も頑張っています。簡単に首をきっているわけではありません。
みんながんばろうとしています。」
震源地である益城町を案内しながら、湯之上聡さんは現状を語ります。
プロバスケットボールチームの存続と震災
湯之上さんは、熊本県を本拠地とするプロバスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」の代表。
実は、益城町は熊本ヴォルターズのホームアリーナである益城町総合体育館があり、ヴォルターズにとっては地元といえる場所です。
今回の震災で、チームも打撃を受け、存続の危機を迎えます。
そのとき湯之上さんが決断したのは、「チームを存続させること」でした。
かなり厳しい状態のところに、追い打ちを駆けられたような震災でした
と振り返ります。
「続ける」と決めなければ、選手との契約もままならないし、先に進むことがでいませんでした
選手たちがいち早くボランティア活動を始める
プロチームとしての自分たちを支えてくれた熊本にできることは何か。
そんな思いから、選手たちを中心に「ヴォルターズ選手会がんばるばい熊本!」を発足し、被災地でのボランティア活動をはじめました。
地元からの声援を受け、一度は陥った存続危機からも、まわりからの支援を受け、立ち直ってきたヴォルターズ。
そこまで、代表として苦しい舵取りをしてきた湯之上さんが抱いていた思いとは何だったのでしょうか。