高校を卒業して、東京に行く子に「おまえも脱藩か」と言う近所のオジさん。
こういうオジさんは今頃「おまえも外国人か」と外国人に向かって発しているだろう。
それは、例えば旅行で法隆寺を見に行った際に、「あっ、法隆寺だ」とつぶやくだけの人と同等である。
年をとると、知らず知らずに、物事の捉え方も、仕事の仕方も、受身になってしまう。
そういう大人の増員は、まとめて一旦島流しにでもならなければ、生き抜く力もみなぎらないのかもしれない。
大都市の転入超過数を抑えられる
このグラフを見れば、必ずしも、首都圏転入が永遠と続くものではないことは一目瞭然だ。
だから、もっと創意工夫を尽くせばいいだけである。
未来を「考える」とは
答えを探すことではなく、
答えを「つくる」作業なのだと思う。
ただあの時、オジさんの言葉の後にオバさんが、
「またそんなことばっかり言って。
ただの脱藩じゃない。
さっさと偉くなってオバさんたちを、
養ってくれればいいじゃない。」
という言葉に、どこにどんなに人が流れていこうとも、別の違う何かを生み出すことで、解決できるのかもしれないと気づかされる。