全国各地で行われている移住定住促進の施策ですが、年度末を迎え、続々と数字の結果がでてきている。
特筆すべき話題としては、宮崎・大分のトップ10入り
首都圏住民らに移住情報を提供するNPO法人「ふるさと回帰支援センター」(東京)は15日、2015年の移住希望地域ランキングを発表した。トップは長野県で、山梨県、島根県と続いた。九州では大分県(9位)と宮崎県(10位)がベスト10入りした。(西日本新聞より引用)
行政・民間・NPOが連携し、毎月、東京で移住イベントを開催し続けている宮崎県と温泉の動画などでも話題の大分県が、圏外からトップ10入りをした。
宮崎県の宮崎ひなた暮らしUIJターンセンター(2015年は株式会社インタークロスが運営)からは、具体的な数字結果も発表され、参加者からも多くの関心を寄せられていた
トップ10入の秘訣は、毎月のイベント開催と仕事探しのプロ
宮崎県の移住ランキング躍進を裏側で支えるのは、宮崎ひなた暮らしUIJターンセンター。
黒木相談員は、イベントにも毎回登壇し、数多くの移住相談を受ける人事のスペシャリスト。
宮崎県では、就職予定先の選考を受けるための旅費を助成するなど、移住と仕事を積極的に推進する一方で、移住を決定し、移住をするのは「あなた」であると決して移住して働くことが簡単なことではないこともしっかりと伝えてきた。
移住者にとって重要な「仕事」に集中した
宮崎県の移住が集中したこと、それは「仕事」についての紹介。
宮崎県での就職・転職の支援を行うインタークロス代表取締役の小川氏も、東京で、宮崎県で働くリアルを語リ続けた。
宮崎県での人材紹介や転職支援を長期的に行っているインタークロス。
実際に働く上での喜びや楽しさを伝え続けることで、移住検討者の信頼感を得られたのだろう。
インタークロスは、2015年9月にWebサイトをリニューアルし、現在は150件を超える求人情報を公開(宮崎で地元の求人・転職を支援する|インタークロス)
最後に:移住の成功の秘訣は、愛する地域を見つける事
宮崎県のNPO法人まちづくりGIFT代表理事齋藤氏のプレゼンテーションでは、以下のことが語られ、会場から大きな反響が得られた。
「地域資源を活かした持続可能なまちづくりの実現」を使命に全国各地で地域ビジネスの創出を行っている同団体からは、
「地域に移住して起業するには、地域を何より愛する事。
愛する地域を見つける事が大切。
地域を大切にしていたら、同じ想いをもった仲間が自然と集まってくるはず」
などが語られました。会場からも多くの質問が寄せられて、佐賀県、福岡県からも実際に移住し働く現場の視点からもアドバイスが行われました。
移住者と市民が連携して、チャレンジしやすい文化を生成する
宮崎県では、移住者と市民が連携したイベントなども開催されている。
2月27日には、民間の起業家支援団体の宮崎スタートアップバレーと市民団体「宮崎ベースキャンプ」が連携して、プラネタリウムを貸し切りプレゼンテーション大会を開催。これから起業を目指す人だけではなく、小中学校・高校生なども参加する予定。
移住者が、地域と連携し、多様な価値観をもたらし、チャレンジしやすい文化を醸成する。2016年は、このようなロールモデルが1つの移住施策になるのかもしれない。