現在では当たり前の景色となった “点字ブロック” が敷かれた歩道。世界で初めて点字ブロックが敷かれた場所が日本の岡山県岡山市にありました。
岡山県立岡山盲学校近くの横断歩道へ敷かれた世界初の点字ブロック
日本のみならず、世界で初めて点字ブロックが敷かれたのは1967年3月のこと。
その当時、世界のその他の国には音響信号機の存在はあったものの、危険を知らせ誘導してくれる点字ブロックのような敷物はありませんでした。
世界初となる点字ブロックは岡山県岡山市にあった岡山盲学校近くの横断歩道へ230枚が敷かれました。
ひとりの発明家が完成させた点字ブロック
点字ブロックを発明、完成させたのは岡山県岡山市内で旅館業を営み、発明家としてもその地で知られていた三宅精一さん。
三宅さんは世界初の点字ブロックの敷設を皮切りに、日本中に点字ブロックを広める活動を開始。1970年には国鉄が初めて点字ブロックを採用し、旧国鉄阪和線国鉄「我孫子町」駅のプラットホームに点字ブロックが敷かれることになりました。
同年東京都道路局でも点字ブロックの採用が決定。視覚障害者関係の施設が多く集まる高田野花駅東側に点字ブロックが敷かれ、これを機に全国へと広まっていきました。
参照元:安全交通試験研究センター
点字ブロックの日と点字ブロック発祥の地
点字ブロックが初めて敷設された3月18日は 現在、”点字ブロックの日”として記念日に認定されています。そして初めて点字ブロックが敷かれた場所の一角には2010年、” 点字ブロック発祥の地 ” として石碑が建てられました。
参照元:おかやま旅ネット