商店街活性化「こゆ朝市」300人以上が集まる地域の場づくり

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宮崎県の中央部に位置する人口約17,000人のまち、新富町。

2017年4月、新富町で観光協会が解体され、1つの地域商社が設立された。それが、2017年の『月刊ソトコト10月号」の表紙・特集にも掲載された「一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(略称:こゆ財団)」だ。

「こゆ財団」が特産開発やふるさと納税の利活用で得た利益は、持続可能なまちづくりのために様々な形で投資されている。その中で、まちづくりの一環として、朝市をベースとした地域コミュニティづくりにも取り組んでいる。

「こゆ財団」が地域のコミュニティづくりを目指し、毎月第3日曜日に開催しているが「こゆ朝市」だ。その担当を務める鈴木伸吾さんに、これまでの1年とこれからの1年について、お話を伺った。

地域コミュニティ「こゆ朝市」

鈴木さんは、宮崎県新富町出身。音楽の夢を追いかけ、高校卒業後に一度地元を離れた。当時は、若かったこともあり、刺激を追い求めていて、地元にいては面白くないと思っていたという。

その後、福岡でトラック運転手として会社に務め、全国各地を走り回っていた。そんなある日、1つの転機が訪れる。妹さんの結婚式で、地元に帰ってきた際、観光協会で人を探しているから入ってみないかと誘われた。

トラック運転手として、色んな場所に行きながら、各地で色んなイベントが行われているのを見ていました。その度に、仲間と一緒にあんなイベントができたら楽しいだろうなと感じていました。

また、心のどこかで、観光の仕事にも興味があり、観光協会なら自分のやりたいことができるかもと思って、新富町の観光協会に入りました。

観光協会に入ったのが、今から3年前。ふるさと納税や町のイベントの企画・運営に携わり、2017年4月に観光協会から「こゆ財団」へと籍を移しました。

経験ゼロから始めた、地域の場づくり

2017年5月からスタートした「こゆ朝市」は、「こゆファーマーズマーケット」
という名前でスタートした。場所も、現在の商店街ではなく、新富町文化会館の芝生スペースで開催されていた。

−1年前を振り返ると、どんな状態でしたか?

正直、しんどかったです。自分には、そのような経験も無く、ノウハウも無かったですし。最初は、自分が主として携わる心構えも足りませんでした。ただ、町を元気にするために何かしたいという想いはありました。

実は、「朝市」というのは、町の飲食店さんを中心に昔から行われていたんです。自分たちが行う前から、土台がしっかりあったんです。

−新しく始める時に、昔からあった朝市と衝突は無かったんですか?

自分たちから、飲食店の組合長さんを訪れて、「一緒にやらせてもらいたい、一緒に町を盛り上げたいんです!」と想いを伝えました。
これまで行われてきた想いを伺い、最初は場所や名前も変えない方が・・・という話も少しは出ましたが、すごく協力的にこちらの話を聞いてくださって、「ぜひ、やってほしい。」という言葉をいただきました。

−地域の協力を得られたのは大きいですね

はい、追い風を感じました。それがあったからこそ、1年以上も続けることができたんだと思います。

昔から地域の人たちがやってきた基盤がある、こゆ財団の仲間には色んな経験がある、そして、地域の人たちの協力を得られて、動き続けられました。

困難を地域の協力で乗り越える

「こゆ朝市」にチャレンジする鈴木さんにとって、全ての経験が新鮮だったという。ただ、その中で、最も苦しかったのは、出店者集めだったと伝えてくれた。

−開催まで時間が無い中、出店者集めが大変だったということですが?

観光協会の時のつながりはありましたが、ゼロから出店者を開拓するのが、最初は本当に厳しかったです。

「こゆ財団」自体が設立して1ヶ月ちょっとの時で、多くの人が存在する知らない状態でしたし、2〜3週間で出店者を集めて、朝市を開催するということで苦しかったですが、結局、初回30店舗が出店してくれました。

−30店舗はすごいですね。どのように実現したのですか?

もちろん、自分たちでも声掛けしましたが、地域の人たちの協力無しでは、この出店数は実現できませんでした。

町内の飲食店さんがお互いに声掛けしてくれて、協力してくれたんです。そのおかげで、出店者も増え、自分たち自身も勢いがつきました。

−初回を終えて、どうでしたか?

ものすごく良かったです。イベント全体の雰囲気も良かったですし、当日の売上も良かったです。1日で累計100万円弱を売り上げ、参加者も
300-400人ぐらい来場していただいたと思います。

ただ、初回からすごくハードルが上がったと思いました。この結果は、地域や周囲の人たちの期待が大きいあらわれだと感じていました。

鈴木さんは、多くの人から喜んでもらえたこと、地域の人たちの笑顔が見られたことに、自分自身が大きな喜びを感じたという。

地域コミュニティをつくる難しさと喜び

「こゆ朝市」のようなかたちで、地域をコミュニティづくりを実現しようとした場合、大切なのは続けることだ。続けることで、地域の人たちにも認知され、それが地域のカルチャーになる。鈴木さんは、失敗談も伝えてくれた。

5月・6月と、300-400人ぐらいの参加者があって、7月の段階で、どれぐらい地域の人に認知されたのかテストするという目的もあって、それまで行っていた折り込みチラシを止めたんです。

そうしたら、7月の参加者が100人に満たなかったんです。本当に、考えが甘かったです。まだまだ浸透していなかったということは分かりましたが、自分たちの安易な行動で、出店者さんにもご迷惑をかけました。本当に申し訳ないです。

鈴木さんは、当時のことを苦しい顔でシェアしてくれた。

新富町がすごいと感じるのは、その時に、地域の人たちが「こゆ朝市」の動きを潰さずに、厳しい意見を伝えながらも、次の朝市にはまた協力をしてくれている点だ。

この失敗を許容し、チャレンジする人を応援し、協力する町全体の文化や土壌が、「こゆ朝市」を支えている大きな力ではないかと、鈴木さんのお話から感じられた。

笑顔が溢れる町にしたい

地域の人たちにとって、1つのイベントのような形でスタートした「こゆ朝市」。2017年8月は夜に開催し、600人を集客。何度か、悪天候で中止となったが、その後、地域のコミュニティを少しずつ形成して行った。

2017年11月からは、活気が無くなってしまっていた商店街に場所を移し、歩行者天国となった商店街に多くの人が集まるようになった。

もともと、商店街でという想いがありました。町の中心部から離れた場所に、一時的に人が集まるのではなく、町の中心部である商店街に人が集まってこそ、町の活性化になると考えていました。

トラックの運転手時代、多くのシャッター商店街を見てきて、自分の故郷がこうなるを何としても避けたい、そのために自分ができることをやりたいと考えて、「こゆ朝市」に取り組んできました。

−これまで続けてきて、嬉しかったことはどんなことですか?

出店者の方が、「売り上げとかじゃない。自分たちができることで、まちが元気になるなら、自分たちも協力したい。」と言ってくれたことです。

「こゆ朝市」は、参加者はもちろん、出店者さんにも笑顔になってほしいと考えています。一緒に町を元気にする場をつくっていきたいんです。

「こゆ朝市」で一番実現したいのは、毎月第3日曜を笑顔が溢れる日すること。

来場した人と出店者、来場した人同士で会話が生まれ、笑顔になり、そこで生まれたつながりが少しずつ広がり、結びつきが深くなり、地域のコミュニティを形成していく。そんな未来を鈴木さんは、描いている。

笑顔がある第3日曜「こゆ朝市」
□会場:るぴーモール虹ヶ丘商店街(宮崎県新富町)
□時間:10:00〜13:00

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