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コピーライティングの仕事を学ぶ。日本最高峰の講師をそろえた地域を変える編集塾-中村禎さん

PR for 地域を編集する学校

いま日本の地方では、持続可能な地域づくりが求められています。そのために例えば、特産品を販売して経済を活性化させること、起業家を生み出して地域に雇用を生み出すこと、観光資源をPRし、外国人観光客を呼び込むことなどが行われています。

では、そんな地域づくり必要な欠かせない要素とは何でしょうか。それはどんな言葉を、誰に向けて、どのように発信するかということです。

地域を編集する学校が開講

地域の魅力を伝え、課題を解決し、持続可能な地域をつくる。そのためには地域に「編集」が必要だとし、地域の編集を学ぶ講座「地域を編集する学校」が、宮崎県新富町で始まりました。

地域における編集とはなんでしょうか。それは地域の中に眠っている魅力を掘り起こし、人やモノやコトを整理し、組み合わせ、新しい切り口で発信することだといえます。編集が地域を独自なものにし、魅力的なまちづくりにつながっていくというわけです。

宮崎県内外から50人が集う

主催するのは、宮崎県新富町で起業家育成に取り組む地域商社、こゆ地域づくり推進機構=通称:こゆ財団です。

こゆ財団は、地域産品のブランディングや販売と、起業家育成を行なう組織で、2017年4月にスタートしました。「地域を編集する学校」も、地域で活躍する人財育成のための場として開講しています。

第1回目となる講座は、宮崎県内はもちろん、鹿児島や福岡など九州全域、遠くは東京や埼玉からも受講生が集い、約50人の来場者のもとで始まりました。

ゲスト講師は、コピーライターの中村禎氏

ゲスト講師は、日本を代表するコピーライターのひとり、中村禎さん。コピーライター歴35年、第一線で活躍し続ける言葉のプロです。

「うまいことを言うのがコピーではなく、本当のことを言うのコピーだ」と語る、中村さん。

広告に限った話ではなく、すべての言葉を扱う人に必須な「考え方」を語ります。

テーマは、地域の魅力を伝えるコピーライティング。どのような発想で取り組めば良いのでしょうか?

誰をどうしたいのか?すべてのコピーには目的がある

中村さんは、広告コピーの目的を、「人を動かすため」だと語ります。

人を動かすとは例えば、「好きになる」というのは気持ちを動かすこと、「記憶に残す」のは、脳を動かすこと、「行動させる」は身体を動かすことです。これがコピーの目的になります。

コピーを考える第一歩目は、コピーの目的を考え、「誰」を「どう」したいのかを考えてみることだと伝えます。

では、どうすれば目的をもったコピーが書けるのでしょうか。

そのためには、コピーが書けるだけの材料が必要です。それは例えば、漠然とした伝えたいことではなく、具体的ではっきりした情報です。

ここを困っているという課題、誰をどうしたいという目標、言葉を伝えることで、この人たちにこう思ってほしいという目的が明確ではじめて、コピーが作れるというわけです。

世の中に漠然としたただのきれいごとのような言葉が多く見られる理由は、この目的をもったコピーを書くための下準備ができていないからかもしれません。

自分のコピーにツッコミを入れていく

実例をあげながらツッコミを入れていく中村さん

コピーライティングには、強い言葉が欠かせません。ではどうやって言葉を選んでいくのでしょうか。

そのために中村さんがとるのは、自分のコピーにツッコミを入れることだといいます。

自分で書いたコピーを紙に書き、貼っていきます。身体から離して客観的に、他人の目で見ていきます。「そんなヤツおれへんやろー」とか、「何カッコつけてんの?」と、コピーを自分でけなしていきます。

たくさんのコピーを書き、それに対して客観的なツッコミを入れていく。そして、ツッコミが入らなかったり、良いなと思えるものを残していく。

すると必然的に、強度をもった言葉が残り、刺さるコピーが生まれるというわけです。

人に伝える言葉は、すべてコピーライティングの要素をもっている

私たちのコミュニケーションは、言葉で成り立っています。だからこそ、すべての人に伝えるための言葉は、広告コピーと一緒だと、中村さんは言います。

なぜなら、すべての言葉には目的があるからです。

お店での接客や、電車のアナウンス、地域の魅力を伝えることなど、すべての言葉を扱う人には、どうすれば言葉で人を動かせるかという目的があり、そのために工夫しているはずです。

その工夫こそ、クリエイティブと言われるもので、言葉で何かを伝えようという領域のすべてにおいて、言葉を書く、言葉を選ぶという技術が必要で、それはコピーライティングに学べるというわけです。

中村さんの講座から始まった地域を編集する学校。この講座を通じて、どのような言葉が生まれ、どのように地域が編集されていくのか。

新しい、地域を舞台にした取り組みが始まりました。

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