宮崎県綾町「有機農業発祥の町」の野菜が美味しい理由

綾町産のにんじんを食べると本来の味が「甘い」ことに気付きます。

宮崎県綾町は「有機農業発祥の町」として全国的に知られています。

野菜が美味しい理由は、「有機農業だから」ではありません。

秘密は、町を上げた取り組みと、その歴史にあります。

1988年に有機農業の町になる

直売所には町の思いが記されています

綾町が先進的と言われる最大の理由が、1988年に制定された「自然生態系農業の推進に関する条例」です。

綾町憲章「自然生態系を生かし、育てる町にしよう」に基づいて制定され、明らかに時代と逆行する取り組みでした。

地域を守った郷田實町長。思いを受け継ぐ前田町長。

前田町長は、まちづくりへの思いを研修等で語り継いでいる

綾町が、自然に近い農法を行うようになったのは1970年台。

日本が高度成長期に入ったばかりで、農業にも生産の合理化の波が押し寄せ、農薬はもちろん、化学肥料も大量に使い始めた頃です。

当時日本の将来を見据え、町全体の舵を切ったのが1976年から90年まで町長を務めた郷田實さん。

奇人・変人と言われながら、強烈なリーダーシップを果たし、綾町の基礎を築きます。

その想いは、現町長前田さんにも受け継がれています。

土が違うから美味しい。1973年から自然と共に歩んできた事実

土作りから全ては始まる

綾町の野菜が美味しい理由は、まちを挙げての取り組みが始まった時期にあります。

綾町が有機農業に舵を切っていくのは、文献によると、1973年からの方針です。

過剰な化学肥料や農薬は土を壊し、壊れた土を元に戻すためには数年かかるとも言われています。

つまり日本全国の土が壊れかけていく中で、守られていった土が土台になって、現在の綾町の野菜が育まれているというわけです。

一度は味わいたい綾町の野菜

現在綾町では、有機農業に限らず、様々な農法で農業が営まれており、豊かな産品を支えています。

変わらないのは、町の姿勢。

できた産品を、農法に応じて、ランク分けし、消費者が安心して選び、食べることができるようになっています。

農家が安心して生産して持続できる農業へ

いま、綾町が抱えている課題があります。

有機農業だからこそ、必ず規格外の野菜ができます。現在の流通では、規格外はお金になりません。

と語るのは、綾町で農産品の販路開拓を行う梶山剛さんです。

課題を解決しようと、梶山さんはB級品を販売することに挑戦しています。

B級品の販路開拓の道を開きます。綾町の野菜を一度味わう機会広げていきたい。

梶山さんの活動は、クラウドファンディングサイトから支援を行うことができます。

安心・安全で美味しい野菜を味わう機会にしてみてはいかがでしょうか。

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