各都道府県には「県の木」制定されています。あの県とあの県が同じ? 1つだけではない!? 全国の「県の木」についてまとめてみました。
1番人気は「スギ」! 全国6県が県の木に制定
各都道府県が制定する県の木の中で1番人気が高いのはスギの木。
秋田県(アキタスギ)、富山県(立山スギ)、三重県(神宮スギ)、奈良県、高知県(ヤナセスギ)、宮崎県(飫肥スギ)の6県がスギの木を県の木として制定しています。
参照元:林野庁 都道府県の木・花・鳥 一覧
東京と大阪の木は同じ「イチョウ」
東京都の木は昭和41年11月14日に決定された「イチョウ」。3つの候補であるケヤキ、イチョウ、ソメイヨシノから住民による一般投票が行われ、イチョウが約半数を占め決定されました。
一方の大阪府は、御堂筋のいちょう並木が大阪を代表する景観であることからイチョウが府の木として選ばれています。
全国でイチョウを都道府県の木としているのは東京、大阪以外に神奈川県も。東京と同じく昭和41年11月にイチョウ、ヤマザクラ、ケヤキ、シカラシの4つの候補から県民投票を行い、イチョウが県の木として制定されました。
参照元:東京都 都の概要, 全国知事会 大阪府のシンボル, 神奈川県 県のシンボル
モミジといえば広島! 紅葉が美しいあの県もモミジ
広島県の銘菓といえば、モミジの形を模した「もみじ饅頭」。
もみじ饅頭誕生には和菓子職人がもみじの葉型の菓子を注文されつくられたという説と、宮島を訪れた初代総理大臣・伊藤博文が茶屋を訪れた際、茶屋の娘の手を見て「紅葉の形をした菓子を焼いて食べると美味しいだろう」と言ったことが始まりという説があるそうです。
広島県では、昭和41年9月12日に県の木を「モミジ」に制定。県の花としても「モミジ」が使用されています。
モミジを県の木とするもう一つの県は滋賀県。滋賀県内には永源寺をはじめとした数々の紅葉の名所があることから、県民投票で、 昭和41年10月に決定されました。
参照元:広島県 県の概要, 広島県 県の概要 もみじ饅頭, 全国知事会 滋賀県のシンボル
イチョウに並ぶ人気! 3県がケヤキの木を県の木に
ケヤキの木を都道府県の木として制定しているのはイチョウと同じ3つの県。
最初にケヤキの木が県の木として制定されたのは「清河寺の大ケヤキ」がある埼玉県。昭和41年9月5日に制定されました。
続いて昭和41年9月28日には福島県が、同年9月30日には宮城県がケヤキを県の木として制定しています。
参照元:埼玉県 県のシンボル, 福島県 県の木・花・鳥, 宮城県 宮城県のシンボル
全国で唯一! 県の木が3つある宮崎県
各都道府県に1つという制定が多い中、宮崎県だけは県の木が3つ制定されています。
昭和41年に住民の投票から選ばれたのは「フェニックス」。オビスギ、クス、フェニックスの3つの候補から選ばれました。
2つ目、そして3つ目の県の木が誕生したのは平成15年のこと。オビスギ・クヌギ・イチイガシ・ヤブツバキ・ヤマザクラ・イロハカエデの6つの木の中から、県民の投票により「ヤマザクラ」と「オビスギ(飫肥杉)」が選定されました。
参照元:宮崎県 県の木・県の花・県の鳥