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宮崎県の西部に、西米良村(にしめらそん)という、人口1200人に満たない村があります。人口の約40%が65歳以上の高齢者となっており、このままだと限界集落(人口の50%以上が高齢者となること)も目前となっており、村の存続に赤信号が灯っています。
そんな西米良村をなくしたくないと、宮崎大学で地域との協働を行なう学生たちが、グリーンツーリズムを提案しています。
故郷ではない学生が西米良村に惚れ込んだ理由
企画を考案したのは、大学1年生12名からなる学生団体です。西米良村出身者がいないにも関わらず、西米良の良さを伝えたいと始まったプロジェクトだといいます。
何が学生たちをひきつけたのでしょうか。
その理由は、大きく2つあるといいます。ひとつは、西米良の広大な自然。少し前の、人と自然が共生していた暮らしを見出すことができるのです。
もうひとつは、地元の方々の郷土愛をもつ姿に惚れたこと。一人ひとりが、西米良村と外の誰かをつなげようと、村一体となって取り組んでいるからだといいます。
つまり学生たちも、縁のない西米良村を訪れ、その地域と人の魅力を知ったひとりというわけです。そこで、村をなくしたくない。そのために何ができるのか。
それを考えて行き着いたのが、村の大自然を活かしたグリーンツーリズムというわけです。
豊かな自然を活かせ。グリーンツーリズムを提案
学生チームが考案した内容が、「H2 SPORTS」という名称でまとまっています。
主に3つのアクティビティが提案されており、西米良村の自然を活かした
(1)川下りダッキー
(2)グランピング
(3)サバイバルゲーム
となっています。
これらを都市での生活者と、西米良村をつなげる手段として活用し、西米良村を定期的に訪れる人を増やし、町を活性化しようということが狙いとなっています。
誰もが複数の故郷をもてる時代。関係人口を増やすために必要なこと。
いま、地域づくりにおいて注目されているキーワードがあります。それが「関係人口」です。
関係人口とは、端的にいえば「観光以上・定住未満」という人々です。地域に住んでいるわけではないけれど、継続的な関係性を作っている人というわけです。
この西米良村の取り組みにおいて特徴的なのが、「みんなの第二の故郷にしたい」という言葉でしょう。
「遊びにきてほしい」や、「体験してほしい」ではなく、故郷にしたいという言葉に、切れない縁をつくりたいという思いがにじみ出ています。
関係人口を増やすために何が必要なのかを考えると、この取り組みのように、先に関係人口となった誰かが、地域の魅力の媒介者となり、地域と人をつなげていくことにあるといえるでしょう。
人口減少時代に入る中で、ひとりが複数の地域と関係性をもち、持続的に関わっていくことが地域の持続可能性につながっていくわけですが、今回の取り組みはまさにそのひとつというわけです。
西米良村をみんなの第二の故郷にしたいという今回の取り組みは、グリーンツーリズムの事業準備費をクラウドファンディングで募集中。学生たちの取り組みを応援してみませんか。
※本文中の画像はFAAVOプロジェクトページより引用しています。