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築100年超の旧呉服屋がリノベーション。障がい者雇用の賃金向上へ、伊万里市の取り組み

築100年超の旧呉服屋がリノベーション。障がい者雇用の賃金向上へ、伊万里市の取り組み

    CATEGORY: AREA:佐賀県

PR for 日本財団

オープン時の記念写真

日本最初の磁器のひとつとして知られる伊万里焼の産地、佐賀県伊万里市。

2017年4月に、伊万里市の商店街の一画に、新しいお店がオープンしました。

古民家をリノベーションして飲食店とした「漬もん屋 鉢瓶(はちがめ)」。

障がい者就労の場として、また商店街の活性化を目指しての取り組みの一環です。

伊万里の家庭に伝わる漬物のお店

「漬もん屋 鉢瓶」は、市内で障がい者福祉施設を経営するNPO「にこにこくらぶ」が運営し、日本財団が助成する店舗です。

伊万里の家庭に伝わる漬物を中心に、伊万里の特産品である伊万里牛や車海老、塩鯨の粕漬けのグリルをメインとしたランチメニューを提供しています。地元の伝統食材を活かし、独自の魅力として売り出しています。

店名の鉢瓶(はちがめ)とは、伊万里地方の方言で、カブトガニを意味し、地元に根づいた店であることがわかります。

工賃のアップと働きやすい環境の実現

薪を使い、かまどでご飯を炊くのも特徴。店内に良い香りが漂います。

この店舗の取り組みの最大も目標は、障がい者スタッフの工賃の向上です。

現行の2倍以上を目指し、働きやすい環境整備に取り組みます。

大事なのは、障がいのある方の働きたいという気持ちの受け皿を作ること。その次にしっかり暮らしていけるような工賃を出せるようになることが重要だと考えています。

このような思いを携え、売上向上と安定した運営を目指すとしています。

商店街の賑わい復活を目指す

改善を重ね続けているというランチ

「漬もん屋 鉢瓶(はちがめ)」のもうひとつの狙いは、地域活性化。

伊万里市は人口減少が続いており、商店街も空き店舗が目立っています。

そこで今回、リノベーションした店舗がオープンするということで、観光客をはじめ、人の流れの変化を作り、街そのものを活性化したいという狙いがあります。

実際に、提供する料理もおいしいと話題になっており、遠方から訪れる人もいるのだとか。

築100年超の旧呉服屋がリノベーションしてオープンした今回の店舗は、街の新たなシンボルとして歩み始めています。

参照リンク

はたらくNIPPON!計画内の紹介ページ