
「日本一美しいビーチ」と称される高浜海水浴場
海に囲まれた島国、日本。大小の島を合わせると、その数は6000を超えるとされています。
そんな島の中で、「息をのむほど美しい」と呼ばれる島があることをご存知ですか。
それが、五島列島の島々です。
いまこの離島で、新しい取り組みが始まっています。
日本一きれいな海、五島列島とは?
五島列島は、大小あわせて140あまりの島々が連なる列島です。「日本一きれいな海」とも呼ばれる美しい自然でも知られています。
その中の自治体のひとつが、長崎県五島市です。長崎市の西約100キロに浮かぶ11の有人島と52の無人島で構成されています。
人口は、約36,000人。
豊かな自然や、歴史的建造物など、観光スポットも多く、年間の観光客数は20万人程度で推移しています。
「バラモンキング」というトライアスロン大会も実施されており、日本はじめ、世界各国から人が訪れます。
全国でも稀にみる過疎化のスピード。地域を未来につなげたい
一方で、目をそむけられない課題に、人口減少が上げられます。
五島市は、人口減少が全国平均の2、3倍のスポードで進行しており、50年後には、現在の半分になるという予測が立てられています。
市内の産業の担い手も減少し、それにより仕事が少なくなり、流出を加速させるという悪循環に陥っているといいます。
自然豊かな五島市を未来にのこすための取り組みが始まっています。
地域の魅力発信ができるかどうかがカギ
それが島外からの企業や起業家誘致による雇用創出の取り組みです。
事業拡大や起業に要する経費の4分の3(最大1200万円)を補助することで、全国からの誘致を狙います。
この取り組みにより、高校卒業後の市内就職率の向上と、島外に転出した20代、30代のUターン促進という狙いがあります。
この取り組みのポイントは、内部からの起業だけでなく、島外からの起業や企業誘致を積極的に呼びかけている点でしょう。条件に合えば、最大1200万円という助成も魅力的です。
合わせて必要なのは、五島市の地域資源をはじめとした魅力と、この取り組みを通じてどのような地域課題が解決されるのかを、より具体的に外部に向けて発信していくことでしょう。
助成金目当てではなく、本質的な五島市の課題解決に向けての取り組みとなるためには、募集する五島市側が、明確なビジョンをもち、広く思いを伝えていくことが不可欠です。
どのような取り組みが集まるのかに、注目が集まります。
参照リンク
公募期間の詳細などは、下記のページをご参照ください。
http://www.city.goto.nagasaki.jp/contents/businesses/index984.php