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「苦労なんて特にないよ。苦労って思わなければ何だって出来る」と、男らしく言い切るのは漁師の岩下慎司さん。
仮屋漁港から船で5分ほどの沖合で、真鯛の養殖を行う漁師だ。
佐賀県北部に位置する仮屋湾は、玄海国定公園にも指定されている。入り組んだリアス式海岸は良好な漁場として、昭和40年代より養殖業が盛んに行われてきた。
岩下さんは、父の代から始めた養殖業を一度離れ、活魚の卸販売をしていた時期があった。
しかし“こだわりを持って育てた魚をお客さまに届けたい”との思いから、再び養殖業を再開した。
広々とした育成環境でストレスなく育てる
田植えが終わり、暖かな海風が吹く5月ごろ。
縦×横10m深さ3mの生けすに、約6000匹の幼魚を放つ。地域によっては、同等サイズの生けすに3万匹ほどを入れるところもあるというから、低密度養殖でゆったりと育てていることがわかる。
ここで、一年ほどかけて400〜500gまで成長させる。二年目には、さらに倍以上の大きさの生けすに移される。
出荷を迎える二年半ごろには、縦×横10m深さ7mに約2500匹。常に元気に泳ぎ回っている。
水面下で青く光る背ビレが健康の証し
岩下さんは、撒き餌を目当てに時折現れるネズミ対策に、パートナーである猫を抱えて漁場にやってくる。
魚粉を配合したオリジナルの餌を投入すると、水面をバシャバシャと波立てながら真鯛が姿を現わした。キラキラと艶めく紅い鱗に、背ビレ尾ビレが鮮やかな青い光を放っていた。
この光る青い色が健康の証だよ。弱っていると色が鈍くなるんだ。健康な魚は、皮膚の表面がぬるぬるとしているのも知ってるか?このぬめりが、細菌から身を守ってくれるんだよ
と教えてくれた。
一つひとつの生けすをのぞきながら、不健康な魚が居ないかを念入りにチェックしてまわるのが日常だ。
一匹でも具合の悪い魚を見つけると「何でだろう…?」と、いつも真剣に考えては工夫を凝らす。毎日が学びの繰り返しだ。
「美味しい!」と溢れる笑顔のためなら苦労はない
岩下さんの仕事は日の出を待たぬ朝3時頃から始まる。
生けすを囲うイカダも自分たちの手で作る。網の手入れ、水揚げした魚の選別など、やるべき仕事は山ほどある。それでも、今の仕事にやりがいを感じているという。
東京出身の奥さまのご家族に食べさせたときには「こんなに美味しい真鯛、今までに食べたことがない!」と喜ばれたと、ちょっと照れくさそうに教えてくれた。
現在、岩下さんの真鯛は「仮屋湾の真鯛」として購入することが可能だ。
いちばん身近な人に、いちばん食べさせたくなる、そんな真鯛を岩下さんは育てている。
関連リンク
岩下さんの「仮屋湾の真鯛」は、ふるさと納税の返礼品としても採用されています。