
講演を行う日向市産業支援センター「ひむか-Biz」の長友慎治さん
地域資源を活用し、地域課題を解決するソーシャルビジネスを生み出す方法を学ぶ講座が、宮崎県日向市でスタートしました。
日向市は、世界的なサーフスポットとして知られる海や、神話伝説の残る神社、貴重な柑橘「へべす」の産地であるなど、豊かな地域資源に恵まれています。
日向市の資源を活用し、「地域で稼ぐ人材育成」を掲げるのが、この夏開講した日向ドラゴンアカデミーの取り組みです。2016年度につづき、2期目の開催となりました。
初回からマイプロジェクトの発表
初回の内容は、受講生を驚かせるものでした。
開始5分で伝えられたのは、「マイプロジェクトを発表する」というプログラムです。
マイプロジェクトとは、自分が行う取り組みのこと。内容が荒くてもかまわないから、全員発表するということがまず伝えられ、いきなりトップギアで講座が始まりました。
現場主義・超実践の講座

講座の内容を語るまちづくりGIFTの齋藤潤一さん
日向ドラゴンアカデミーの総合プロデューサーを務めるのは、全国でソーシャルビジネス創出に取り組むNPO法人まちづくりGIFTの齋藤潤一さんです。
この講座は、「答えを教えてもらうものではない」のだと言います。
「やってみること」を重視し、やりながら改善していきます。ソーシャルビジネスに正解はありません。課題に向き合って、その解決をどうするのか、どうすればビジネスとして稼げるようになるのかということは、正解を教わるものではなく、やっていく中で改善しながら磨かれるものです。
日向市の地域資源を活かした地域づくり人財育成講座

講座はダイアローグ形式の自己紹介からスタートした
実際に現場で見て、考えたことを、実践として実際にやっていく中で、改善していくのが日向ドラゴンアカデミーの特徴です。
受講生自ら考え、行動する機会として各講座が設定されており、毎回各分野のプロフェッショナルからエッセンスを学びながら、ビジネスプランに活用できるようになっています。
合わせて、日向市で創業や事業の経営相談にのっている日向市産業支援センター「ひむか-Biz」の長友慎治さんも参加し、相談にのれる体制が作られています。
長友さんも、「この講座から創業される事業が生まれることを目指します」と語ります。
3分間のマイプロジェクト発表!そして合宿へ

全てのプレゼンテーションにコメントを返す長友さん
講座の終盤では、一人ひとりがマイプロジェクトを発表しました。
全くの白紙のものから、具体的なプランまで様々な内容が発表され、今後に向けての第一歩が踏み出されます。
全ての発表を講評した長友さんも、
すぐに動いてみてほしいプランや、注目したいプランもありました。ここからみなさんと一緒に磨いていければと思います
と、手応えを語ります。
第2回目は、日向市の地域資源を体験するフィールドワークを兼ねた合宿。日向ドラゴンアカデミーからどのようなソーシャルビジネスが生まれるのかに、注目が集まっています。