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鳥取県大山町に地域に密着したテレビ番組制作の取り組みがあります。
その名は、大山テレビ部。
大山町からケーブルテレビ業務の委託を受ける番組制作会社アマゾンラテルナが実施する、住民参加型のプロジェクトです。
まちに娯楽がないなら、自分たちで作ろう
外から流れてくる情報を楽しむというのが地方のテレビ受容のスタイル。しかしみんながその形式に飽きていると思います。
おもしろいものを作っても、関わりがなければ見てもらえません。主体的に関わっていただくことで、自分とすごく関係のあるテレビと感じてもらえることができるのではないか。
こう語るのは、アマゾンラテルナの大山オフィス総合プロデューサーであり、大山テレビ部代表の貝本正紀さん。
どうやったら魅力的なテレビ番組を作ることができるのかを考えていきついたのが、「視聴者ではなく、共犯者にする」という方法でした。
町で展開する部活動スタイル
大山テレビ部は、いわば部活動です。
中学生から70代までの住民40名が集い、毎月1回、プロの指導による勉強会などを実施しながら、映像製作や番組製作のノウハウを学びます。
そして部員が主導して、大山町の魅力を伝える番組製作を行っています。
テレビを通じて好きなことで活躍できる町へ
地方は自分の「好き」を仕事にできる場が少ないんです。だからこそ、何か「好き」をもった人たちが、テレビを通じて、町で活躍できるようにしたい。
と貝本さんは言います。
しゃべるのが上手いからリポーターをする、デザインができるからチラシを作るなど、テレビがきっかけで、仕事が作られていくような流れもあるのだそうです。
大山テレビ部の活動が、地域で活躍するきっかけになり、その姿を見て、自分の好きなことで地域に参加しようという人も増えています。
地域を越えて繋がりをつくっていく
▲大山テレビ部の部員たちが企画、撮影、編集を行った作品第1弾
大山テレビ部は、好きや興味で集まっている場所なので、地域の枠や世代を越えて情報交換が行われています。
ひとつのものをみんなで作るという、文化祭のような雰囲気。そしてみんなで達成感を味わいます。
大山テレビ部は、住民ファーストで、大山町100%の番組製作を目指しているといいます。
顔の見える人たちに届けることで、まわりにいる人たちのニーズにこたえてくというのが大方針です。
外からの視点で、外の人に向けて面白く情報発信するのが多くの番組制作だとしたら、大山テレビ部がおこなっていることは、中から、内側に発信していくという番組制作だといえるでしょう。
誰もが面白がるような日本一の番組は作れないかもしれない。
しかしまちの人たちが、日本一面白がってくれるものを作ろうという姿勢が、まちを活性化する部活動をますます盛り上げているのです。