画像:地域プロデューサー 齋藤潤一氏
「地域ビジネスで世界をより良くする」を使命に、全国でローカルビジネスの創出を実現している、地域プロデューサー 齋藤潤一氏。
発見」「磨く」「発信」の高速PDCAを繰り返すだけです。
それを成果が出るまで続けます。
難しいことではありません。
でも、9割の人がやりません
先週公開した記事「9割の人がやらない、稼ぐ地域ビジネスのつくり方」が多くの人に読まれたことを受け、齋藤氏が実践する「発見・磨く・発信の高速PDCA」について深掘りをしていきたい。
まずは、「発見」のフェーズについて、齋藤氏にお話を伺った。
稼ぐ地域ビジネスのつくり方「発見」
「発見」のフェーズにおいて、行うべきことは非常にシンプルだ。
徹底的に地域の声を聞く。
そして、地域のみんなにとって
興味・関心が高いことを探す。
大切なのは地域の人の当事者意識。
決して難しいことではない。どのように実践していけば良いのか、齋藤氏にポイントを伺った。
10人のキーパーソンに話を聞く
まずは、現地の人に実際に会って、地域の「魅力」と「課題」と「未来」について話を徹底的に聞くことが重要だ。
そこで、特に注目すべきなのは、地域のキーパンソンだ。
地域のことを考え、熱意を持って行動を起こしている10人ぐらいのキーパーソンから話を聞くと、共通項(1つの最大公約数となるキーワード)が出てくる。
その共通項として出てくる「課題」と「魅力」を掛け合わせ、ビジネスで解決していくことを考えていく。
地域愛とシビックプライド
齋藤氏は、地域の人に「地域の中で熱い人」を教えてくださいと依頼する。
そして、その人たちに「地域の魅力」をヒアリングしていく。その話の中で出てくる「地域愛」を記事として見える化し、情報発信を行うという。
その記事を見て、地域の住民や地域を大切に想う人たちから反応が生まれてくる。その連鎖によって、「シビックプライド」が可視化・醸成されていくと伝えてくれた。
生まれる「当事者意識」
この見える化によって、地域の中に「当事者意識」が生まれてくるという。
Facebookでの投稿をシェアしたり、コメントをしたりする中で、地域の人が「自分ごと」として捉えて、良い活動していこうという動きが出てくる。
これにより、魅力にしても、課題にしても、地域の人たちみんなが「危機感」を持って、自ら考え始めると伝えてくれた。
この当事者意識は、非常に重要だ。地域の人たちみんなが自分ごととして取り組むからこそ、地域内の協力も得られていくのだ。
地域内で徹底的に動き回る
このために、齋藤氏自身も、地域内で徹底的に動き回るという。
車に乗って見て回ったり、バスに乗って移動したり、自転車や徒歩で散策したり、地域の特産品を食べたり、地元の人の家に泊まったり、色んなことを徹底的にやる必要がある。
そこまでしてやっと、地域の人たちが共通して考える課題や魅力の現実を知ることができる。
みんなの興味・関心が高いことを探す
地域のPRやブランディングで、失敗する大きな原因がここにある。
多くの場合、地域のみんながそれほど興味や関心の無いことを取り上げ、見栄えだけ良くしようとしている。それでは、地域の中での当事者意識が生まれない。
「誰かが、何かやっている。」という意識が生まれ、そこで終わってしまう。
大切なことは、徹底的に地域の声を聞き、地域のみんなにとって興味・関心が高いことを探すことだ。地域の人が「自分ごと」として動く「魅力」と「課題」を発見することが重要だ。