PR for アグリビジネススクール
ふだん食卓にあがっているお肉の産地や、生育環境が気になったことはありますか。
子どもたちに食べさせるお肉は、どんな管理体制かもわからなかったり、ミンチに何が入っているかわからなかったり、そういうものを食べさせるのはどうなんでしょうか。
と、問題提議するのは、宮崎県の中央部に位置する木城町で、お肉専門店「サンミート季穣」の代表を務める川越泰代さん。
サンミート季穣では、全国でも屈指のこだわりのお肉を商品化し、販売しています。
生産者のストイックさに惚れ込む
もともと17年間にわたり食肉加工会社で、営業と商品開発を担当していたという川越さん。
生産者と出会えば出会うほど、彼らの食べものに対する意識の高さに魅了されたといいます。
生産者さんは、本当にこだわって育てていらっしゃるということを目の当たりにしたんです。
牛や豚や鶏のことを考えて、本当に良いものを食べさせて育てている。育て方も、ストレスをためないように工夫していたり、本当に大事に育てられていたんです。
生産者の思いが伝わりづらい現状
しかしその思いは伝わっていないと、川越さんは続けます。
こだわりをもった生産者さんのお肉もスーパーに並べば、同じようにパッケージされて並びます。
そうなると、価格や産地といったことでしか、消費者は選べない。それが現状です。
大事な人には、大事に育てたお肉を食べてほしい
食肉業界に関わり、世界の肉加工の現状や、生産者を知る川越さんは、徐々に思いが高まっていったといいます。
お肉はどれも同じではありません。おいしさも違うし、安心安全の度合いも違います。家族や大切な人に食べさせるお肉にこだわりたい。何より私自身がそう強く思うようになりました。
そこで川越さんは、本当に信頼できる生産者と一緒に、2016年にお肉の直売所「サンミート季穣」をオープンさせます。
スーパーのお肉を見ても、どんな環境で育ったかはわからない。それを明確にしようと立ち上げました。安心安全に徹底的にこだわりたいので、生産者を限定し、エサや飼育環境までわかる商品を販売しています。
生産者と加工者を分けるからこだわり抜ける
川越さんが生産者と一緒に取り組んだ背景には、生産者と加工・販売者はもっと一緒に取り組むべきだという信念がありました。
生産のプロは生産のプロに任せて、加工や販売はそのプロが担う。そうすることで、自信をもった商品が、お客様の手に届くと考えています。
生産者の方が加工までおこなう6次化も注目されていますが、それぞれがプロフェッショナルの分野に特化した方が、必ず良いものができると信じています。
東京からも受注。少しずつ広がるファン
開業から1年。少しずつファンの数も増えているといいます。宮崎市内から1時間かけて毎週通う方や、大阪から定期的にやってきて購入する方、東京からの注文も続いているといいます。
中には、がん治療をしている人から「ここのお肉なら食べられる」と注文が入るそうです。
抗生物質を使用していないからこそなせること。安全安心にこだわった商品づくりが、お肉を食べる喜びにつながっています。
子どもたちの笑顔づくり
「ここのお肉は子どもがたくさん食べるんです」と、川越さんは笑います。
小学生を集めて提供するときなどは、通常の1.5倍くらい用意しても足りないくらいです。やっぱり元気いっぱい食べてくれる姿がうれしいですね。
順調に見えますが、まだまだ課題も多いといいます。
まだまだ売上がついてきていないのが現状です。それはまだまだ生産者の想いを伝えきれていないということだと考えています。
生活の中で見えなくなっている「お肉」に関して、見える化して情報発信していくことで、意識を変えることにつながったり、良いものを選ぼうというところにつなげたいと思っています。
いまは少しずつ加工品も増やし、それぞれ取り扱うお肉の素材の良さを活かした加工品を作っています。どんなお肉をつかった加工品なのかが全て明確です。
ひとりでも多くの人に、伝えていきたいですね。
川越さんと生産者の挑戦は始まったばかり。
安心安全で、本当においしいお肉を知ってほしいと、試行錯誤を重ねています。
生産者と加工・販売者が共に、こだわりぬいて商品を作っているからこそ、自信をもって提供できる商品ができ、少しずつ自然と広まっていっているといえるでしょう。
生きていくのに欠かせない食べものだからこそ、一度立ち止まって何を食べるのが良いのかを考えてみる機会をもつことが必要かもしれません。
稼ぐ農業ビジネスを学ぶ学校
11月11日に、サンミート季穣の川越さんをゲストに、アグリビジネススクールが開催されます。
「稼ぐ農業ビジネス」をテーマに掲げたイベントで、入場無料。サンミート季穣でも大人気の「鍋倉牛」を試食できます。
申込みは下記ページより行っていただけます。