2017年2月に東京ミッドタウンで開催された地域xデザイン展。
全国で有数の地域プロジェクトに選出された。その中の1つのデザインを活かした農業振興を行う宮崎県綾町の「aya100」プロジェクト。
このプロジェクトのプロデューサーの齋藤潤一さんと綾町役場職員の小崎将司さんが、シビックプライド(地域への誇り)をテーマに、トークを行った。
シビックプライドという難しいテーマを、プロデューサーの齋藤さんが、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のファン精神を事例にわかりやすく解説した。
地域への誇りと愛、当事者意識が大切
最初のプレゼンテーションは、地域プロデューサーの齋藤潤一さん。「地域ビジネスで、世界を変える。」をテーマに全国各地の起業家やローカルベンチャーの育成を行っている。
齋藤さんは、自ら訪問した、ドイツのフライブルクの町のシビックプライドを事例にあげ、住民が地域に愛と誇りを持ち、住民が自らまちづくりに参画していく重要性を語った。
宮崎県綾町のふるさと納税を牽引した小崎さんの努力を支えた地域愛
宮崎県綾町役場のマーケティング専門官の小崎さん(現在は民間企業に出向中)
2015年にふるさと納税件数1位になった宮崎県綾町のふるさと納税の牽引者の1人だ。
小崎さんを奮い立たせたのは、ふるさと納税の件数を増やし、綾町を良くしたいという強い思いだ。
もともと教員免許も持っていた小崎さん。地域に教育の場が増えたり、福祉の充実にお金が使われる事を願い、寝食をおしんで、働き続けたそうだ。
みんなにとっての地域愛とは?
地域愛をまだ感じ取れていない人が、愛と誇りをもって、地域づくりの当事者になるには?
齋藤さんが、会場に「地域愛とは?」の質問をなげかけてみたものの、あまり反応がない。
潜在的に、地域愛はあるものの、いざ聞かれると「地域愛」を言語化するのは難しいのだ。
ももいろクローバーZへの愛と誇りが、行動を促す
ここからが、綾町チームの腕の見せどころ。
「モノノフ」と呼ばれる熱狂的なファンがいる、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」を事例に、ファンづくりをする方法を、会場と一緒に考えるワークがスタートした。
何を隠そう、小崎さんは、熱狂的な「ももいろクローバーZ」のファン。
なぜ、小崎さんは、モノノフになったのか?
プロデューサーの齋藤さんのファシリテーションに、小崎さんがももいろクローバーZ愛を語り、会場は熱気が増してくる。
小崎さんが「ももいろクローバーZ」を好きになった要因の1つが、メンバーの「一生懸命さ」だ。
一生懸命に歌を歌い、踊りを踊り、人々を笑顔にしたいという想いと行動に、応援したくなったという
地域の愛する部分を見つけよう
最後に地域プロデューサーの齋藤さんは、
シビックプライドとは、地域に愛と誇りをもって、地域づくりをジブンゴトとして行動をしていく事。そのためには、地域の愛する部分。素敵な所、大好きな所を意識的に見ていくことが大事
とまとめました。
地域xデザイン展は、2017年2月末で終了。多くの方が来場し、地域 x デザインをテーマに活動する全国各地の地域づくりの事例が紹介された。また本展示をきっかけに多くの地域、企業、人のマッチングが生まれ、地域イノベーションの1つの場作りの展示会となった。
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