福井ではじまった「小さな小さなデザインの教室」
昨年11月に福井市で開講した、小さな小さなデザインの教室「XSCHOOL」。
デザインの教室といっても、イラストレーターの使い方を学んだり、3DCADでモデリングをしたり、といったデザインのhow toを学ぶような場ではありません。
新たな事業やプロジェクトを作るプログラム
XSCHOOLは、関東・関西、福井県内から公募で集まった受講生が、福井市内の伝統企業と対話を重ねながら、自分たちの手で新たな事業やプロジェクトをつくっていく、実践型のプログラムです。
受講生は、デザイナー、建築家、編集者、金融関係者、NPO職員、保育士など、肩書きも、年齢もバラバラな24名。さらに、複数のデザイン分野の講師、事業化アドバイザーらが伴走しています。
普段はなかなか出会うことない異なる職能の受講生たちが、それぞれの問題意識を共有しながら、地域の課題や可能性をリサーチし、新たな事業をつくっています。
それぞれが自分の仕事を持ちながらも、月に1〜2回ほど福井に通い続け、
ある時は早朝から福井のまちを練り歩き、まちの成り立ちや歴史に思いを馳せ、
ある時は地元企業を訪ね、社長やそこで働く人たちの思いや企業の抱える課題、可能性を探り、
ある時はメンバー同士で、働き方や生き方への疑問をぶつけあい、
ある時は地元の居酒屋で、それぞれの未来を語りあい。
通うごとに、福井に「いつもの場所」ができ、通うごとに、仲間に「さらけ出せること」が増え、通うごとに、この場所でこの仲間と「一緒にやりたいこと」が見えてくる。
そんな風に、いろいろな立場の受講生たちが地域も職能も超えて、新たな「関係性」を育てながら、地域で見つけた課題や可能性を形にして、新たな事業やプロジェクトを生み出す。それがXSCHOOLです。