福井に戻ったきっかけ
「自分の地元を盛り上げたい。みんなが笑っていられる地域づくりがしたいと思ったんですよね。」
そうおっしゃるのは、竹之助代表の片岡さんです。
もともと京都の専門学校に進学し、卒業後は銀閣寺の竹垣回収や、清水、伏見稲荷の竹垣改修にも携わった経歴をお持ちの片岡さん。
そんな自分のスキルをいかした地元活性化を目指し、福井県越前市へとUターンされ、2015年には築100年を越えた「古民家」を自らの手で改装した店舗兼工房を完成させ、活動の拠点としていらっしゃいます。
竹のスピーカー(i3booo)がうまれるまで
最初は、京都で竹垣改修を行っていたスキルをいかして、地元に戻った後も竹垣改修(古民家再生)を実施し、福井県で「竹文化」を広めようと活動を開始されていました。
しかし、活動を進める中で、「竹文化が広まりにくい」「古民家再生では生活に窮する」という実情(壁)にぶつかったとおっしゃいます。
「竹文化」を広めるために、発想を転換して取り組んだのが「親しみやすい竹のインテリア」を作るということでした。
その先には、古民家再生から家の中のインテリアまで「竹」で空間デザインを行うという展望があるといいます。
その第一歩として、力を入れるのが「i3booo」という竹のスピーカー。
片岡さん自身が体感する、「昔ほど大好きな音楽を部屋で聞く機会が少なくなった」という現状を変えるために、「音楽を気軽に自由に楽しめる」をコンセプトにうみだされたのが「i3booo」です。