12月に入り、テレビや電車内をはじめ、様々なところで目にする機会が増えた「ふるさと納税」の広告。
年末にかけて、ふるさと納税が盛り上がる理由は、本年度のふるさと納税の控除対象となる期限が12月31日までの寄付となるためです。
賛否両論あげられる「ふるさと納税」制度について、魅力を明らかにするという観点から独自調査を行いました。
ふるさと納税は、「地元への恩返し」ができる手段
ふるさと納税の魅力で大きなものは、生まれ育った場所や地元への寄付を手軽に行えるということでしょう。
例えば十代までを地元で過ごし、大学進学で地元を出て、東京など、都市部で働くという選択肢が多い中で、徐々に希薄になる地元とのつながりを維持し、地元の経済に還元できるための手段とすることができます。
実際に、寄付時に受け付けられるコメントを見てみると、「私は住んだことはありませんが、父が生まれ育った街を応援しています」など、地域を応援する言葉が目立ちます。
ふるさと納税の3つの魅力
そんなふるさと納税の魅力を3つにまとめてみると、次のように言えることができそうです。
1. 新しい地元を知るきっかけになる
進学などを理由に離れ、そのままとなってる地元に対して、返礼品で旬のものを感じたり、イベント情報をはじめ、地域の「今」の取り組みを知ることができます。
実際に、移住・定住のイベントなどに、ふるさと納税をきっかけに参加する方もおり、情報に触れる機会となっています。
2. 地域との2つのつながりができる
ふるさと納税を行うと、地域と2つのつながりが生まれます。
ひとつは、自治体職員とのつながり。もうひとつは、地元の企業とのつながりです。
ある自治体では、「今度行きますね」という納税者からの言葉がきっかけで、一緒に街をめぐるなど交流につながっている事例もあると言います。
言い換えれば、ふるさと納税を行うことで、地域が身近になり、住むところではなく、ふらっと訪れる第二のふるさとと呼べるような場所ができることを示しています。
3. 地域の応援ができる
ふるさと納税は、地域の財政を応援するという面で、既に地域経済を支えるなくてはならない制度となっているところもあります。
自治体にお金がないという時代にあって、気持ちだけでなく、具体的に「お金」という手段を用いて貢献することができます。