
MACHI LOG 秋田/宮城 編集長:東北の魅力を世界に伝える。TOHOKU 2020 代表。使命:「東北に1万人の雇用創出」大企業のマーケティング・起業家のブランディング支援。東北プリントワールド株式会社 代表取締役。
古来から続く、山岳信仰に学ぶ。
日本の国土面積の多くを占める、山地。古来より日本人は、山岳そのものを神と考えたり、山岳を神々がいらっしゃる場所として崇めたりしてきました。
自然の神々から与えられる清らかさ、仏教における慈悲深さ、その両方をもって魂を鍛え続ける人々がいます。山伏・修験者と呼ばれる方々です。
出羽三山と山伏修行
東北の山形には、日本三大修験山の1つに数えられる「出羽三山」があります。「月山・羽黒山・湯殿山」の総称で、山岳信仰の聖地と言われる場所です。
その歴史は、1400年。
出羽三山は、祖霊の鎮まる“精霊のお山”、人々の生業を司る「山の神」「田の神」「海の神」の宿る“神々の峰”にして、五穀豊穣、大漁満足、人民息災、万民快楽(けらく)、等々を祈願する“聖地”であった。
加えて「羽黒派古修験道」の“根本道場”として、「凝死体験(ぎしたけいん)・蘇り(よみがえり)」をはたす山でもある。
すなわち、羽黒山では現世利益を、月山で死後の体験をして、湯殿山で新しい生命(いのち)をいただいて生まれ変わる、という類いまれな「三関三度(さんかんさんど)の霊山」として栄えてきたお山である。
□出典:出羽三山神社公式サイト
現在でも、この地域には多くの宿坊が存在し、「山伏修行を体験したい、山伏になりたい。」という人々を日本全国・世界中から受け入れています。
今回、東北の経営者の仲間と共に、1泊2日(通常の修行体験は2泊3日)の山伏修行に参加してきました。
勤行、滝行、壇張り、南蛮燻し(小さな部屋の中で、唐辛子を燻した煙の中で地獄界を体験する修行)、座禅、2446段の階段を登って行う参拝、精進料理を通じて、様々な気付きと学びを承りました。
魂(精神・野性・感性)を鍛え、強く清らかな心と向き合うことに加え、経営者としても多くの学びを頂きました。今回は、その中から3つの学びをご紹介します。