日本は、社長も高齢化
中小企業庁の公表データに基づいて、日本の「開業率」を世界レベルで比較してみると、圧倒的に低いことが分かる。
その上、総務省の事業所・企業統計調査による開廃業率(非一次産業)は、過去25年ほどの間ずっと、廃業率が開業率を上回っている状態が続いている。
そして、更に状況は悪い。日本の社長は高齢化している。
東北は社長の高齢化も日本一
東京商工リサーチが発表した「2016年全国社長の年齢調査」を見てみると、東北の社長の平均年齢は62.09歳となっている。
これは、全国の地区別の中で最も高い数値。
全国平均61.19歳に対して、岩手(63.02歳)、秋田(62.97歳)、山形(62.59歳)、青森(62.15歳)、福島(61.59歳)、宮城(61.26歳)と、東北6県全てが全国平均を上回っている。
日本の社長の高齢化ランキング
1位 高知県 63.21歳
2位 岩手県 63.02歳
3位 秋田県 62.97歳
4位 山形県 62.59歳
5位 新潟県 62.39歳
6位 島根県 62.38歳
7位 長野県 62.24歳
8位 青森県 62.15歳
9位 長崎県 62.15歳
10位 富山県 61.93歳
□出典:2016年全国社長の年齢調査
このように、トップ3に東北が2県、トップ10に東北が4県も入っている。
事業継承と若い経営人財
この課題を解決するためには、若い人が起業または事業承継をして、新たな起業家人財が会社と地域を牽引していくことが求められる。
その新たな経営人財が、地域や社会をより良くしたいと考え、高い熱意を持って、自ら問題を解決する。そんな社会を実現していきたい。