1回目に引き続き、クラウドファンディングを活用した資金調達の方法についてまとめていきます。
2回目となる今回は、クラウドファンディングページを作るために必要なことがテーマです。
一見すると複雑に見えるクラウドファンディングの準備ですが、8つのポイントを押さえて、気軽に始めてみましょう!
2つのことを決めることから始めよう!
クラウドファンディングを行うために、まずは2つのことを決めましょう。
1. 目標金額を決めよう
目標金額は、どのように決めるのが良いでしょうか。
まずは必要な費用を考えてみましょう。
(1)プロジェクトの実行に必要な費用
(2)お返しの準備・送付に必要な費用
(3)サービスの手数料
気をつけなければならないのは、(2)と(3)の項目です。
お返しの調達費用は加味していたけれど、送料については考えられていなかったということも多々あることですので注意が必要です。
最後に、サービスの手数料についても必ず確認しておきましょう。
一般的に20%程度が主流ですが、予想よりも多かったということや、少なかったということがないように準備しておきましょう。
2. 掲載期間を決めよう
クラウドファンディングの期間で主流なのは、45日〜60日だと言われています。
そこでこの期間をベースに、計画しているプロジェクト全体のスケジュールに組み込んでいきましょう。
忘れてはならないのは、クラウドファンディングで集めた資金が実際に手元にくるのはいつかということです。
例えば不動産を利用するようなプロジェクトの場合、どこで支払いが生じるのかを確認しながら、全体のスケジュールを想定していき、逆算してクラウドファンディングに必要な期間を割り出すことが必要になります。
クラウドファンディングのページを作成しよう!
FAAVOのエントリーページより
クラウドファンディングページは、あなたの思いと実現したいことをプレゼンテーションする舞台です。
作成に向けて必要なものを確認していきましょう。
6つの項目があります。
1. ページタイトル
2. カテゴリ
3. メインの画像
4. 動画
5. 本文
6. お返し
です。
それぞれどのような内容かをみていきます。
1. ページタイトル
内容がわかるページタイトルを付けましょう。
タイトルを考える視点は、SNSでシェアされた時に読みやすいタイトルかどうかということや、グーグルなどの検索エンジンで検索した際に読みやすいかを踏まえて、30文字以内くらいでおさめるのがオススメです。
2. カテゴリ
クラウドファンディングのページには、カテゴリを振り分けることができます。
FAAVOでは、「観光・まちおこし」や「映像・音楽」など、18のカテゴリから選択することができます。
内容にふさわしいカテゴリを選択することで、カテゴリに興味をもっている方の注目を集めることができます。
3. メイン画像
ページタイトルと同じく重要なのが、「メイン画像」です。
クラウドファンディングサイトの一覧ページに表示されたり、SNSで拡散されたりするときに表示される画像です。
あなたのクラウドファンディングページが、読んでもらえるかどうかを決める最も重要なポイントのひとつだといえます。
内容と関係があり、ひとめで理解できるような画像を作成しましょう。
運営チームと相談しながら進めていくのが良いでしょう。
4. 動画
動画は、クラウドファンディングの魅力を伝える有効なツールのひとつです。
動画を作成したプロジェクトは50%の確率で成功し、作成していないプロジェクトは30%の成功確率だというデータも有ります。出典: kickstarter.com
凝った動画を作らないといけないと考えるとハードルが高くなりますが、スマートフォンで撮影した動画でも大丈夫。
例えばこのページでは真摯に思いを伝える動画を効果的に使っています。
出典: faavo.jp
いかがですか。
このような動画を撮影し、公開するだけであなたの声と姿で思いを伝えることができるのです!
5. 本文
クラウドファンディングページは、自分たちが何を行いたのか、なぜ行いたいのかということが説明された文章がお馴染みです。
この文章は、ただ思いつきで書くものではありません。
まずは、クラウドファンディングの5W2Hを整理しましょう。
5W2Hを整理すると・・・
いつ(When)
どこで(Where)
誰が(Who)
何を(What)
どうする(How)
なぜ?(Why)
いくらで(How Much)
をまとめたものです。
まずは、シンプルに5W2Hを整理しましょう。
その後、効果的に伝えるのはどうすれば良いかを考えながら、肉付けしていき、本文を完成させましょう。
6. お返しは考えに考え抜こう!
クラウドファンディングにおいて、もっとも重要なことのひとつが「お返し」の設定です。
お返しの作り方に正解はありませんが、ここではひとつの型をご紹介します。
どのような方に支援してほしいかを元に、4種類を設定してみましょう。
A. ライト層(1000円以上~)
クラウドファンディング自体の意義や興味をそそられるストーリーがあると、ライトな支援を行う層が増える傾向にあります。
総支援額としては決して多くはなりませんが、コミュニティを広げること、新しいファンを獲得するために必要なお返しといえます。
B.ミドル層(5,000円以上~)
「クラウドファンディングが成立して出来上がった製品」をお返しとするのに最適なゾーンです。
ある程度の人数が集まれば、高額の調達が可能になっていきます。
C. コア層(10,000円以上~)
コアなファン、支援者、大きなコミットを希望する人たちなどが望む特別なお返しを提供しましょう。
「招待者限定のコミュニティへの参加」や「プロセスの見える化」いったの無形のお返しや、限定版等のプレミアをつけることで、さらに高額支援が可能になっていきます。
D. 大口層(100,000円以上~)
さらなる支援拡大を狙うなら、企業からの支援を得ることも有力な手段のひとつです。
企業などのメリットになるようなお返しを設定し、積極的にアプローチをしていくことも有効です。
8つの項目を押さえてクラウドファンディングを始めてみよう
いかがでしたか。
クラウドファンディングを始めるためには、まず「目標金額」と「掲載期間」の2つのことを決めること、そしてクラウドファンディングページ作成に必要な6つの要素を確認してきました。
クラウドファンディングに正解の形はありません。
試行錯誤しながら、あなたの思いを実現させましょう!
参照サイト
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