前編に引き続き、株式会社ヤドロクの石坂大輔さんと、NPO法人まちづくりGIFTの齋藤潤一さんの対談をお伝えします。
渋温泉の可能性に惚れ込む
齋藤: なんで旅館業を始めようと思ったのですか
石坂: もともと根本はすごく宿が好きなんです。
宿って、必ずしも値段に満足度が比例しない。
中の人のホスピタリティ精神とか、ソフト面で印象がすごく違うということを実感していて、面白いなと思っていたんです。
売りに出ていた宿を即決で購入
石坂: 渋温泉を知ったのは、仕事で長野の観光リサーチをしていた時ですね。
観光地のスノーモンキーで有名な地獄谷野猿公苑に近いし、古くからの温泉街は絶対にお客さんを惹きつけると思いました。
ビジネスチャンス的にもいけるだろうと思ったんですよね。
その後、売りに出ていたこの旅館の物件を知り、即決しました。
物件購入で初めて渋温泉を訪れた
石坂: だから渋温泉を実際に訪れたのは、物件を購入するときなんです。
秋の紅葉や、冬のスノーモンキー、夏はレジャーと3シーズン楽しめることも期待できたし、行けるんじゃないかと思いましたね。
買ってからは、近隣へのあいさつ回りに半年かかりました(笑)。
一軒一軒、宿をやりたいんですという思いを伝えていきました。