斎藤一の子供をもとに描かれた肖像画
大河ドラマからサブカルチャーまで、歴史好きにはおなじみの新撰組。
その新撰組の中でも3番隊長であり、数多くのエピソードの残る剣士が斎藤一です。
無敵の剣士と言われるほどのすごさを持った彼の生涯…今回はそんな彼の謎に迫ってみました。
数々の暗殺にもたずさわる 新撰組屈指の剣の達人
沖田総司・永倉新八と並び新選組局内でも一、二と噂されるほど、剣士として素質に優れていました。
無外流という剣流の使い手で、幼い頃から才能の片鱗を見せており、剣術に関しては内外問わず注目されていたようです。
新撰組の任務として米屋に押し入った強盗討伐の際には、鉄砲を持った強盗に対してひるむことなく、他4人目の隊員と共に瞬く間に斬殺したようです。
その剣術を持って隊の粛清の他、武田観柳斎、谷三十郎などの暗殺にも携わっていたとされています。
斎藤一にまつわるエピソード
斎藤一は剣の達人らしく、無口でおとなしい性格であったと言われていますが、様々な話が伝わっています。
事実かそうでないのか判断のつきにくいものもありますがまとめてみました。
噂になるほど女癖が悪かった?
斎藤一は土方歳三のスパイとして、伊東甲子太郎の分派に紛れ込んでいたことがありました。
伊東甲子太郎はこの諜報活動によって暗殺されてしまうのですが、スパイを疑われなかった理由として、「女癖が悪い斎藤は新撰組を追放されたに違いない」というもので、女癖の悪さは有名だったようです。
お酒を飲むと人斬りの衝動!
斎藤はお酒を飲むと人を斬りたくなってしまう衝動が芽生えた、ニコニコ笑っていると思ったら、次の瞬間斬りつけてくるなど凄まじい剣術を使ってきた、というはなしがあります。
酔ったふりのつもりが本当に酔っ払った
海援隊残党の襲撃から紀州藩士を警護したときに、「わざと酔ったふりをして油断させる」という作戦を展開していたにも関わらず、本当に酔っぱらってしまった、というエピソードが残されています。
偽物と知っていながら近藤勇に刀を献上
近藤勇に捧げた名刀・虎徹は、偽物であることを知りながら献上したと言われています。
土方副長に大目玉
隊員同士で遊びすぎて門限を破り、土方に大目玉をくらったというはなしがあります。
斎藤一の「武士」たる最期
新撰組の晩年は、各地で転戦しながら会津に残留して戦い続け、生涯を元会津藩士として生きたようです。
71歳まで生きた彼は、最期は布団の上に端座し、毅然とした態度で死を迎えたといわれています。
幕末という動乱期を生きた剣士、斎藤一。
彼は生涯を忠義と剣に生きながらも、人間味のあるエピソードが残る、親しみやすい存在ですね。
参照元:matome 【新選組無敵の剣士】斉藤一について