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11年で自殺者半減、自殺率日本一の秋田を救った男

11年で自殺者半減、自殺率日本一の秋田を救った男

    CATEGORY: AREA:秋田県

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自殺率日本一、もう秋田ではない。

秋田県のマイナスイメージを牽引してきた数字の1つが、自殺率です。19年間連続で、自殺率日本一となっていた秋田県。しかし、もうワーストではなくなりました。

その影には、自殺対策NPO代表・佐藤久男さんの存在があったといいます。

11年で自殺者半減、自殺率日本一の秋田を救った男

スクリーンショット 2016-05-08 23.03.21□画面キャプチャ:NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

秋田県における自殺者の多くは、中小企業の経営者でした。

佐藤さんは15年間で1200人の経営者と面談し、自殺を踏みとどまらせた。大切にしているのは「暗闇の奥底で苦しむ人々に一筋でも希望の光を灯す」こと。

□出典:NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

佐藤さんは、自ら経営していた会社の倒産と自己破産の経験を持つ方です。

「地獄を見た自分だからこそ、できることがある。」

徹底して経営者の話を聞き、どんなに時間を掛けてでも心の底にある想いを吐き出してもらい、弁護士や臨床心理士など様々な分野の専門家とも協力して、自殺を防いできたそうです。

ギリギリの状態で、光を見つけ出す

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私自身も経営者として、地獄の入り口に立ったことがあります。

そんな時、経営者は孤独です。多くの中小企業の経営者の場合、たった1人で、死に物狂いで目の前の問題を解決し続ける必要があります。止まったら、もう終わりという想いです。

そんなギリギリの状態でも、底が見えない暗闇でも、光を見つけ出すことを諦めなければ、なんとかなると自分は信じていました。

全て吐き出し、外からの視点を取り入れる

私自身の場合は、以下の3つがあったおかげで、地獄から這い上がれたのだと考えています。

□心から相談できる経営者の友人がいたこと
□外部の中小企業診断士と共に動いたこと
□関連企業と連携し新規開拓を実現したこと

ポイントは、自らの中にあるものをしっかりと吐き出し、外からの視点を取り入れることでした。身内の頭の中だけで考えていたら、ダメだったかもしれません。この点で、佐藤さんの方法にとても共感できます。

現在、佐藤さんは秋田での経験を活かし、自殺率ワーストとなった岩手県に力を入れているそうです。

気になった方は、是非番組をチェックしてみてください。

番組の放送予定

プロフェッショナル 仕事の流儀
「どんな絶望にも、光はある
 ~自殺対策NPO代表・佐藤久男~」
NHK総合 05月09日(月) 22:25~23:14