昨年の米の価格には多くの農家さんが愕然としたことでしょう。
今のまま続けても、小さな農家では利益を上げることすらままなりません。そんな中、自分の家で作った米を加工、商品化に成功しているご夫婦と出会いました。
あきたこまちをお菓子に
秋田県の横手市大森町に「菓子工房 蔵の家」があります。
訪ねると、笑顔の素敵な高橋さんご夫婦が迎えてくれました。一見普通のお家、なんでも自宅を改造して工房にしているそうです。「蔵の家」は「くらのえ」と読みます、家の屋号だそうです。
ここで7年前からお菓子作りに励んでいます。試行錯誤して完成したのが自家製あきたこまちの米粉をふんだんに使用したラスクとパウンドケーキ。
温かみのあるネーミング
その名も「父さんラスク」と「母さんケーキ」。
米粉のおいしさが詰まったほんのり甘いやさしい味でした。食べているとやさしいご夫婦の笑顔が浮かび、ネーミングに納得です。
最初は、お菓子を置いてくれるお店を探すのも一苦労だったそうです。今では置いてくれるお店も増え、月に何百個も注文が入るまでになりました。1つひとつ丁寧に努力をした結果です。
最後に:農業で生きる
農作物を加工し流通させる、6次産業という言葉を何年か前からよく聞くようになりました。
自分たちで商品を作り、販売するというのは大変なことだと思います。ですが、情熱と工夫があればこれからの時代でも農業で生き残っていけると感じました。
ぜひやさしい味の「蔵の家」のお菓子をご賞味ください。
安心してください!小麦アレルギーの方でも大丈夫ですよ。
菓子工房 蔵の家
住所:秋田県横手市大森町十日町字西二ツ森4
電話:0182-26-4131
【販売店】
さくら荘、平鹿総合病院、イオン横手直売所、道の駅十文字、増田観光物産センター蔵の駅
□寄稿:高橋勇喜