Brandon Bourdages / Shutterstock.com
2006年に公開されたクリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」で国内外にその名が広く知られるようになった硫黄島。東京都小笠原村にある硫黄島の読み方はどっちが正しい!? 硫黄島についてまとめてみました。
映画の公開がきっかけ? 2007年に統一された呼び名
映画「硫黄島の手紙」は、英語表記で”Letters from Iwo Jima” とされ、”いおうじま” という呼び名が使われています。
日本では、映画の公開翌年、国土地理院が硫黄島の呼び名を”いおうとう”へ変更することを決定。地図上の表記も”いおうじま”から”いおうとう”へと変更されました。
硫黄島は、島民の間で戦前から “いおうとう” と呼ばれていたものの、1982年の地図改定では “いおうじま” として報告されており、映画公開をきっかけに島民などから苦情が寄せられたことで “いおうとう” に統一されることになりました。
参照元:国土地理院, Find Travel 硫黄島の知ってほしい基本の23選
硫黄島の歴史を後世に伝える本が完成
画像出典:小笠原村ホームページ ハンドブックの紹介 スクリーンショット画像
硫黄島の元島民などで作られる「全国硫黄島島民の会」が戦前からの写真や記録などを1冊の本にまとめ、小笠原村の補助金や寄付などをもとにハンドブック「硫黄島クロニクル~島民の運命~」がつくられました。
小笠原村ホームページより本を閲覧することができます。硫黄島クロニクル 〜島民の運命〜
本には、島の開拓の歴史や太平洋戦争末期の島の様子、また戦後から現在までの島についての内容が書かれており、都内をはじめとした全国の公立図書館に置かれるそうです。
参照元:NHKニュース2016年4月28日の記事
鹿児島県にあるもうひとつの硫黄島
鹿児島県市から船で約4時間のところに位置する三島村は、竹島、硫黄島、黒島の3つの島からなる村。
こちらの島の呼称は “いおうじま”。昨年、ジオパークへ認定され、観光客も増加している注目の島です。三島村・喜界カルデラジオパーク