現在でも人気のスーパー銭湯や各種スパなど、日本人の風呂好きは今に始まったことではありません。
昔ながらの公衆浴場である銭湯は庶民の憩いの場として、また日々の生活における衛生面においても重要な役割を果たしてきました。
その銭湯が国内でもっとも多い県が富山県だということをご存知ですか。
さらに東京や大阪などの銭湯経営者の実に8割近くが石川・富山・新潟の出身であるというデータもあるほどです。
銭湯を愛する富山県の人々の姿が数字にもはっきりと表れているのです。
銭湯の定義を知っていますか?
統計に利用されたのは純粋な銭湯で、厚生労働省の省令によるところの「日常生活の用に供するため,公衆又は特定多数人を対象として入浴させるもの」に合致するもの、さらには流行りのスーパー銭湯や日帰りの入浴施設などは統計に含んでいません。
銭湯の割合が一番多い富山県
富山県の銭湯の数は118軒で全国では8位です。
しかし、これを人口10万人あたりの数で比較してみると、日本全体では3.45軒なのに対し、富山県では10.78軒と3倍以上の数を誇っています。
厳しい寒さ自然が銭湯文化を育んだ
富山県を中心とした北陸でこれほど銭湯が人気なのは、やはり冬の厳しい寒さと関係があるといえるでしょう。
さらには古くから難所として有名な親不知もあり、厳しい寒さと難儀な道のりから、一息入れるための湯屋文化が発達していったのもうなずけます。
一方銭湯が少ない地域とは?
冬の寒さと関係があることは、沖縄県が銭湯の数が5軒、10万人あたりの割合が0.36軒でともに全国最低であることからもわかります。
同様に温泉が産業として成り立っていない地域では西日本、九州など温暖な地域がやはり統計的には銭湯の数が少なくなっています。
やはり常夏の国では、銭湯文化が花開くのは難しいようです。
人気の銭湯ベスト3!
image by plus.google.com
昔ながらの銭湯はたしかに落ち着きますけど、旅行を兼ねてひと風呂浴びたいという時は、やはりスーパー銭湯が便利です。
富山県は銭湯日本一を誇るだけあって入浴施設はどれもレベルが高いことで有名。
まずは、いろいろなサイトでも評価が高い高岡にある「陽だまりの湯」名物は、湯に炭酸が溶け込んだ炭酸泉で体が芯から温まります。
次に佐野市にある北陸健康センターラピアもおすすめです。
露天風呂には別府温泉の湯の花エキスが配合されているのが特徴になっています。
最後はトロッコ電車で有名な宇奈月にある、宇奈月温泉フィール宇奈月。
駅から降りると辺りはすでに湯煙が立ち上っている、まさに温泉の街です。
温泉好き、銭湯好きなら一度は行ってみてはいかがでしょうか。