富山県中新川郡立山町には日本で1番高い場所にあるホテル「ホテル立山」があります。国立公園内に立つこのユニークなホテルについてまとめてみました。
標高2,450m! 中部山岳国立公園内にあるホテル
富山県中新川郡立山町にある「ホテル立山」は、富山県と長野県を結ぶ立山黒部アルペンルートの中心地に位置するホテル。
立山黒部アルペンルートはその総距離37.2km、標高3000m級の峰が連なる北アルプスを貫く山岳観光ルートで、そのほぼ全区間が中部山岳国立公園内にあります。
” 日本一高所にあるホテル “立山ホテルは、「星にいちばん近いリゾート」として知られる富山県を代表する観光ホテルです。
参照元:立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド
「世界で1番南にある氷河」が発見された立山
立山にある山崎カールと呼ばれる谷は、日本に氷河があったことを証拠づける地形として国の天然記念物に指定されていますが、雄山東面では、日本で初となる現存の氷河が発見されています。
それまでロシア・カムチャッカ半島の氷河が「世界で1番南に現存する氷河」とされていましたが、立山に氷河が発見されたことで、立山のこの氷河が世界で1番南にある氷河となりました。
参照元:ホテル立山
ホテル内の水はすべて湧き水!? 日本で1番高い場所で採れる「立山玉殿の湧水」
ホテル立山内の水はすべて、立山トンネルの立山断層破砕帯を水源とする「立山玉殿の湧水」が使用されています。※
立山玉殿の湧き水は、環境省の名水百選にも選ばれており、標高2450mで採水されるこの水は、もちろん国内でいちばん標高の高い場所で採れる水!
200年~300年もの歳月をかけて自然に濾過された水は7月から11月の5ヶ月間だけとれる貴重な名水です。
※山全体が凍結し一時的に水が枯渇するため、湧出しはじめる6月下旬までの期間は、地獄谷にある別の水源から汲み上げています。
立山黒部サービスオンライン所hップ 立山玉殿の湧水
四季折々のアクティビティが楽しめる立山
fon thachakul / Shutterstock.com
ゴールデンウィークの後でもスキーの滑走が可能な立山。4月〜6月の雪がのこる時期には高さ20mの雪の壁の中を歩く風景で馴染みのある「雪の大谷」を楽しむことができます。
また、5月6月には “神様の使い” と呼ばれ国の特別天然記念物、富山県の県鳥である「雷鳥」を見ることができます。雷鳥は日本全体で約3000羽が生息しており、そのうちこの辺りには250〜300羽が生息。目撃率は9割を超えるそうです。
夏〜秋にはトレッキング、そして秋には3000個ともいわれる満点の星空を3000m級の山々とともに楽しむことができる立山ホテル。
日本一高所にあるホテルだからこその注意点もありますが是非一度泊まってみたいホテルです。
参照元:ホテル立山