「半農半X」というコンセプトを提唱し21世紀の生き方を提案する塩見直紀さんをご存知ですか。
地域資源と自分資源を掛けあわせ、「自分らしい働き方」を考えるきっかけの種をまいていらっしゃいます。
MACHI LOGでは、『地域の「らしさ」を誰もが楽しめる社会をつくる』をコンセプトにサービスを展開する地域プロジェクトに特化したクラウドファンディングFAAVOと合同で、塩見さんをゲストに迎えたセミナーを開催しました。
講演からワークショップまで、見て・聞いて・考える時間となりました。
「半農半X」は見た人が完成させるコンセプト
塩見さんの講演では、「半農半X」というコンセプトがなぜ生まれたのか、塩見さんはどのように実践しているのかということを聞くことができました。
「半農半X」というコンセプトは、今や海を超え、アジアでも注目を集めています。
その背景には、「見た人が完成させるコンセプト」だからという点が大きいと塩見さんは語ります。
「X」と置いているからこそ、誰もがそこに自分らしさを入れることができ、このコンセプトに乗っかるように考えることができる。
だからこそ長く続くものになったということです。
「X」はいわば、社会と自分の交点。
1本は自分、1本は、社会や環境や自然と考え、<関係性をデザインする>ことが「半農半X」だと塩見さんは語ります。
「東京」で半農半Xをするには?
パネルディスカッションでは、FAAVOのコミュニティマネージャーである田島さんも登壇。
「半農半X」を、「東京で実践するにはどうすれば良いのか?」という率直な質問からスタートしました。
塩見さんによれば、「ベランダにプランターを置くということから始めても良いのではないか」と言います。
規模ではなく、「農ある生活」というのをどう取り入れていくか。
まずはそこからスタートしていくのが良いだろうと語ります。
会場からも、「このことを聞きたかった」という方も多く、「半農半X」と都市生活の両立のヒントが、今求められていると感じられます。
地域資源と自分資源を並べてみよう
塩見さんオリジナルのシートを使った「地域資源発見 x 自分資源発見」ワークショップも開催。
A,B,C・・・という頭文字にそって、自分の思い入れのある地域の資源(特徴や魅力)と、自分資源(特徴や魅力)を書き入れていきます。
「両方を重ねていくことが肝」だと塩見さんは語ります。
重ねることで、どちらの項目についても棚卸しし、その上で、自分らしさを表わす言葉を絞り込んでいくと言います。
「本気でやれば、すごい閃きがあるはず」という塩見さん。
参加者同士での発表でも、「なるほど!」「おもしろい!」などの声が出ていました。
今回のイベントでは、塩見さんのワーク内容や、コンセプトを説明したお土産も配布されるなど、自分自身の力で「地域資源発見 x 自分資源発見」をやることができるきっかけともなっています。
今後も「半農半X」のコンセプトと共に、誰もが「自分らしさ」を活かした社会を作っていくことが求められています。