佐賀県武雄市にある庭園「御船山楽園」で現在開催されている「花まつり」。ライトアップされた花々がなんとも美しいこの景観は九州に来たなら是非とも見てほしい景色のひとつ。
約3年の歳月をかけてつくられた15万坪の庭園
標高210mの御船山の断崖を背景に、15万坪の敷地を有する「御船山楽園」が完成したのは1845年のこと。庭園をつくったのは、第28代武雄領主・鍋島茂義。
鍋島茂義は、造園にあたり室町時代から江戸時代まで幕府の御用絵師を務めた狩野派の絵師を京都より招いて庭園の完成予想図を描かせており、彼の庭園に対する情熱を伺い知ることができます。
鎖国の時代にありながら積極的に蘭学の導入や西洋の軍事力・技術力の開発を行い、蒸気船の造船にも成功した鍋島茂義。彼は「佐賀の七賢人」のひとりである鍋島直正にも多大な影響を与えた人物として語り継がれています。
7万人の人出! 2千本の桜と20万本のつつじ、樹齢200年の大藤のコラボ
御船山楽園を飾るのは、約2千本の桜、20万本のつつじ、樹齢200年の大藤。
祭り期間中は7万人の人出で賑わいます。その鮮やかな景観はもちろんのこと、夜には九州最大規模の桜のライトアップが彩りを添え、ここでしか見ることのできない景色をつくりだしています。
桜祭りの開催は3月18日から5月8日まで。入園料は大人600円(3/18〜4/15)、700円(4/16〜5/8)、子供250円(3/18〜4/15)、300円(4/16〜5/8)。
園内にあるミシュラン最高評価ホテル「御宿竹林亭」
御宿竹林亭
園内には、御船山観光ホテル、御宿竹林亭の2つの宿泊施設があります。
竹林亭は「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」のホテル・旅館部門において最高評価を受けた宿。園内2つの宿泊施設に滞在される方は、園内にある「萩野尾御茶屋」での特別な滞在も。
宿泊者限定の茶屋バー
この萩野尾御茶屋は、江戸後期の造園時に鍋島茂義が創設した「鍋島男爵家別邸」。
祭りの時期には一般公開されており、お茶やお菓子を楽しむことができ、庭園閉園後は宿泊者限定の茶屋バーとして開放されています。
春には桜まつり、秋には日本最大級の紅葉のライトアップを見ることができる紅葉まつりを開催する御船山庭園。日本だからこそ生まれた四季折々の美しさが織り成す景観を楽しむことができます。
参照元:御船山楽園
画像出典:PR Times 御船山観光ホテル