鹿児島最北端の離島として知られる獅子島をご存知ですか。
長島町に属し、不知火海に浮かぶ獅子島は、人口764人。
65歳以上の人口が住民の4割以上を占めています。
決して便利とはいえない島で、ある塾が始まっています。
現役大学生が中学生に教えます
獅子島に集ったのは、東京大学や九州大学や早稲田大学などの現役学生です。
取り組まれているのは、現役大学が、中学生に勉強を教えたり進路相談にのったりする「獅子島子落とし塾」。
今回で3度目の開催になりました。
この取り組みの背景には、この島には高校がなく、中学生が気軽に相談できる相手がいないという現状があります。
中学生の声に答えるかたちで、長島町が実施しています。
勉強を通じたコミュニケーションで将来を考える時間
中学生にとっては、自分の勉強したい教材を持ち込んだり、将来の夢や、勉強の進め方などを大学生に相談できる機会となっています。
一方の大学生にとっても、成長できる場となっているといいます。
獅子島はインターネット環境も未整備ということもあり、逆手に取れば「勉強に最適な環境」。
「獅子島子落とし塾」の名の通り、子どもたちが、試練の末に一人前になる場といえそうです。