新年を迎え、その一年の豊作などを祈願する神事が全国で行われています。
三重県尾鷲市古江町の伝統行事「浜の祷(とう)」もそのひとつ。
「ギッチョの儀」とも呼ばれるもので、1年の豊漁豊作を願う行事です。
幸福のカズラを投げ合います
「浜の祷」では何をするのかというと、まず山からとってきた幸福を結ぶというカズラを、長さ70センチのひょうたん型に束ねます。
このカズラはクジラに見立てたものだそうです。
それを男性6人が2メートルのカシの棒を使い、「ギッチョホーイ」の掛け声で、海の方に2回、山の方へ1回放り投げ、豊漁豊作を祈願します。
最後は海に浮かべられ、カシの棒でクジラを突く動作をし「海は大漁、陸は豊年満作」とギッチョ納めの口上を述べて終了します。
ちなみに「ギッチョ」とは「吉兆」から転じたと言われています。
「浜の祷」は、毎年1日に開催。
珍しい神事を見に行かれてみてはいかがでしょうか。