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「金太郎」といえば、子供時代に動物たちと戯れる力持ちなエピソードが童話として知られていますが、成長した金太郎のその後って!? 金太郎についてまとめてみました。
洞窟で暮らし巨石で手毬!? 子供時代の金太郎
歌川国芳画:『坂田怪童丸』 天保7年(1836年)頃
金太郎の出生地については諸説ありますが、神奈川県の箱根町と南足柄市、静岡県の小山市の境に位置する金時山には、金太郎が母親と一緒に暮らしていた洞窟があると伝わっています。
金時山には金太郎伝説の一つとして、金太郎が手毬をして遊んだときの「金時手毬石」や金太郎が蹴落とした「蹴落とし岩」などが残されています。
参照元:Find Travel 金太郎ゆかりの場所
源頼光の家来・四天王となり鬼を退治した金太郎
源頼光と四天王(歌川国芳画)
その後の金太郎は、源頼光と出会い彼の家来として使えます。成長した金太郎が登場するのは京都府大江山を舞台とした「酒呑童子伝説」。
源頼光とともに、大江山に住まう鬼「酒呑童子」を倒したことが伝説として残されています。酒呑童子の鬼退治があったのは西暦1000年前後。
金太郎が生まれたのは956年と言われているので、鬼退治に描かれている金太郎は50歳前後の姿。金太郎は源頼光との出会いから坂田公時(さかたきんとき)※と名前を変え、鬼退治にもこの名前で登場します。
※坂田金時とも言われます。
参照元:日本の鬼の交流博物館 酒呑童子伝説
生涯を源頼光に仕え、行方知らずとなった金太郎
南足柄市に伝わる話によると、金太郎は源頼光が亡くなると、3ヶ月間日夜お墓参りをし、その後都を去って足柄まへ帰り、行方知れずとなったとされています。
金太郎が源頼光に出会ったのが20歳の頃とも言われているので、その生涯のほとんどを主君に捧げる一生を送ったようです。
参照元:南足柄市 金太郎伝説