5月6日、GWの最終日にお茶摘みを行いました。
「♪夏も近づく八十八夜…」とある通り、立春から88日目にお茶を摘む風習があるようです。
5月2日が八十八夜にあたるので、5月6日は92日目でしたが、毎年八十八夜の近くに家族を対象にお茶摘みのイベントをしています。
縁起がいい八十八日目ということもあるのでしょうが、この頃から気候も安定し、農作業の目安とされてきたようです。
耕作放棄地の畑からお茶の木を発見
まず、団体の代表、木村さんからお茶摘みの説明。
私たちが摘んだお茶は、ずっと昔に地主さんが植えていて、耕作放棄地になった場所を開墾した際に発見した木だそうです。
農薬も肥料も使っていない、まさに自然栽培のお茶です。
自然栽培のお茶というのはとても貴重だそうです。お茶は洗浄せずに製品化されるので、無農薬・無肥料というのは大切ですよね。
この時期になると、明るい緑色の新芽がたくさん出てきます。
お茶はツバキ科なので、自然栽培のお茶はこのように方々に枝が伸びた形をしています。
よく見る丸く刈られたお茶は、機械で刈りやすいように作られた形だそうです。
その新芽と葉っぱを3枚一緒に摘んでいきます(本当は葉っぱ2枚だそうですが)。
慣れてくると、片手でどんどん摘んでいけます。
摘み終わった茶葉がこちら。
手もみ茶は、この茶葉を数十秒せいろで蒸した後、焙炉(ほいろ)と呼ばれる40℃から50℃に加温された台の上に広げます。
私たちは鉄板とBBQ用の炭でつくった即席の焙炉を利用します。
それを手で茶葉をほぐす、こねる、揉むなどの作業を行って乾燥させながら煎茶に仕上げてゆきます。
昔の日本の家庭ではこの時期に必ずこの風景があったようです。
長い時間をかけるとだんだん乾燥してきて、棒状になっていきます。
完全に乾燥した時点で出来上がりです。
さっそく出来立ての手もみ煎茶を飲みます。
急須にいれて、お湯を注ぐとキレイ茶葉が広がります。
自然栽培のお茶を新茶でいただく、なんとも贅沢な時間です。